Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’98’76’66’49

本日のお昼間もジムに。そして通勤時は遂に馬革のジャケットをクローゼットから。今朝の帰宅時にお腹が痛くなるくらいに寒さに震えたのでダウンベストではもう・・・・。
今年も本格的な冬到来かな。
で昨夜の素晴らしいワイン会のようなご利用は
・Perrier Jouet Belle Epoque’99
・Vosne Romanee’98 Forey Pere & Fils 1500ml
・Volnay Les Angles’76 Henri Boillot
・Chateau La Pointe’66 Pomerol
・Clos de Sarpe’49 St Emilion
前半にはワイン商のマダムがワインの確認に。先日納品いただきたボトルが同一のもので2本いただけたのですが余りにも状態に差が。まあ、単純にコルク上部からワインが染みて漏れていたのですが外観はそれ以外は問題はなさそうだったものの一応ご報告をしていたので。たまたま、京都にお越しのタイミングだったので二人してテイスティングを。コルクの香りは、やや でしたがワイン自体の味わいは問題なくむしろ美味なものだったので・・・・。そんな確認もしております、安心してヴィンテージ・ワインを飲める要素が必要かと。
その後はご予約の7名様で。本当に久しぶりでした、そして今宵も楽しい時間で。
北陸のお寿司屋さんも伴われてワイン会にも等しいような展開でしたが、先ずはプレステージシャンパーニュで舌づつみ。

’99のアネモネも綺麗に熟れてきておりましたね、繊細な微弱な泡の中に凝縮した果実味の甘味が正にクラスを物語り。
ブルゴーニュの柔らかい赤ワインも流れでは必要でしょう、生ハムにフルーツ フォワグラのテリーヌにエスカルゴ ワインの充てにマグナムの気兼ねない楽しみもひとつのワインの楽しみ。でも’98のヴォーヌ・ロマネのマグナムも希少でしょうが。
比較の対象が先のワイン商のマダムが残された極上のアンリ・ヴォワイヨの’76も。それはまあ世界観が違うよな。噴いていたとは言え提供に耐えうる以上に極上のブルゴーニュの極上の熟成。
そして今宵のお楽しみのボルドーの古酒の2種は’66’49で。
’66のラ・ポワントは今宵最も綺麗に甘味を表現した洗練のメルロー、偉大なヴィンテージはムッシュのお産まれ年でもあり。
〆は一応’49の右岸。リコルクものながらもこのクロ・ド・サルプは、お客様には関係ないのですが個人的には意味があって。先日のセラーの掃除の際に思い出した亡くなられた嘗ての僕の雇用主のお生まれ年の遺産のようなボトルでした。偉大なヴィンテージですが、正直個人的には仕入れないシャトーのポテンシャルながらも前人者の仕入れの1本でもあり。近年の評価はパーカーさんのお力が大でしょうが。リコルクされたこの1本ですが、やはり香りはかなり進み気味で。それでも好みはそれぞれながら、そんな僕のにノスタルジーなど露知らずでしょうが60年以上の時の移ろいをお楽しみいただけたかと・・・・・・。

                         Sommelier R.Imamura