Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

グランジ

ああ、年に1回はお世話になってしまっているような・・・。右折は禁止の交差点だったそうで。気まぐれで予定外のルートを選んだのも身を滅ぼす所以かと。来月からの絵を額装に次男とドライブがてらでしたが。
前回も愚痴りましたが、顧客のIT社長の”ダメですルールですから”との厳しきお言葉に妙に説得力がありましたので今回はこれぐらいで。
さて、昨夜は20日のワインの日ですが哀しいくらいの寂しさで
・Grange Hermitage Bin95’72 Penfolds
・Chateau Pontet Canet’64 Pauillac
今月も月1のノルマを果たしていただいたムッシュには、最後までご心配をお掛けしてしまい逆に申し訳なく。私はある瞬間からはある程度諦めもございましたので、連日の男酒のような状況ながらも色気のないわりには素晴らしきワインの銘柄にまたもや楽しんでしまいましたが。
まあ、20%の割引分以上に私が頂いてしまったような・・・・。
”蟻を噛み潰したような”かなり以前はそんな悪評にも苦しまされていたそうですが。そんな表現とは無縁の私のこの銘柄のテイスティング記憶ですが、先日の’84は実はこの’72が手に入っておりましたので比較的穏やかな気持ちでお抜きする次第でしたが。こんなに早くグランジがまた。確かに出ては行き難い銘柄でしょう、なのでこの”つぶやき”をチェックされていたそうで今宵は狙い撃ちのように。いつもならばボルドーのページなのにペラペラとリストを捲られておられ。
’70年代前半のハーミタージュは、これまでの’80年代とはやや熟成度も進みより一段とポートな香りを。ただ、味わいはやや今までよりも酸が主張し後半にやっと甘い塊が。当然ながら蟻の味わいは理解しませんが。
当然ながらシガーも既にダブル・コロナを吸いきってしまっており、もう1本飲みましょう!は私からでしたが。オルネライアのグラッパは仕切りなおしに、ボルドーの熟成を。流石燻し銀の評価を受ける5級ながらも侮れないこのシャトーは、コルクをボロボロに砕かせながらも十分な果実味を残しておりデキャンタージュ後にも長きに渡り楽しめ。まあ、一時間も経たない間にデキャンタは空に為っておりましたが。

             Sommelier R.Imamura