Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Ch Mouton Rothschild'24

強烈な寒さを感じさせられますが、外に出ると意外に暖かくも感じられる日中でした。ジムの帰りはベスパでも半そでで帰れるくらいなので。まあ、所要時間5分なのですが。
で先週末の土曜日の極上は
・La Dame de Montrose’85 St Estephe
・Chateau Mouton Rothschild’24 Pauillac
・Veuve Clicqut Ponsardin Brut’83
幾つかのご予約がいただけている晩は、気持ち少し穏やかなものですが以前はお料理などの対応も考えればナイーヴにもなっておりましたが。
流石に休日前ともあれば、少しづつゲストの足取りも。それでも来るヌーヴォーなども含めて、どんな年末になるのかは未だ不安も隠せませんが。
で男性お二人でリストをじっくりと。二度目のご来店のムッシュですが、お年の頃は私とそれ程変わられない感じですがとてもきっちりとされた方で印象が良く。前回はお一人でしたので、グラスでのお楽しみでしたが今回はじっくりとリストを眺めていただき最終的にもご自身で今月のお勧めよりモンローズのセカンドの’85を。
この銘柄は意外にも結構残されていたのでしょうか?以前も1年程前に12本のケースを購入でき、流石の味わいにセカンドながらも’85の素性に改めて扱う意義を。サンテスフの土っぽいニュアンスの中に熟れたプルーンの芳醇な果実味がグラスいっぱいに。
ご売約のムートン’24を。いつもながら素晴らしいワインを私とご一緒させていただきありがとうございます。’28とともに先月のお勧めで扱わせていただきましたが、やはりどちらもリコルクを’80に。ただ、今回は逆の意味でのヴィンテージが。先日の’28は偉大な生産年、今回の’24は葡萄の出来はほどほどで実はエチケットにストーリーが大きく。ムートンの代名詞の毎年変わる著名な画家に依頼するこの原案の最初にトライされたもので数年でその企画も終わってしまい改めて’45からの再スタートは皆様も良く良くご存知の通りかと。
改めてこの’24は80年の熟成とまではオーバーかもしれませんでしたが、’28とは明らかに異なる古酒の趣が現れておりデキャンタージュはやや危険かと。ポートのニュアンスがはっきりと出ており、じっくりとグラスの中の姿を見つめさせられるボルドーの奥深さが。
〆は熟成のシャンパーニュにて。 R