Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

おくりびと

昨日の休日は義理の母の入院のお見舞いやお墓参りなどバタバタと。夕方からの意外なほどの土砂降りにはやばやと仕込みのお買い物は終わらせて日曜日の夕方のお楽しみは”世界遺産”のテレビ番組を。
この番組は映像もさることながら合わせて流される音楽とナレーターの彼の抑揚に一段と臨場感を感じさせられます。きっと彼女はこんな部分を含めて彼に魅かれたのでしょう。
その後はDVDであのアカデミー作品を。ヒロインの彼女のナチュラルな色気には変わらず魅力を感じましたが、最近ちらほらとお客様の周りにも聞かれる状況もございますので考えさせられ。
そして本日は遅れに遅れた税理士さんとのミーティングを。ただ、WBCのテレビに心は穏やかではありませんでしたが。
さて、先週末を思い出しながら
・Les Fiefs de Lagrange’97 St Julien
金曜日の極上のワインがどうも抜けきらない調子が出きらない、そんな晩ながらも前半からちらほらとそしてダラダラと。
桜の季節の週末ですのでそんなものだろうと思いながらもグラス・ワインのお相手に追われる一晩だったような。これはこれで大切なことながらもお二人で1杯のグラスと言うのも微妙な気もいたしましたが・・・・・。
そんな中ボトルに対する気掛かりなことがあったのは、サントリーさんの所有するボルドー・グラン・クリュ最大のラグランジュのセカンドの’97。
先月、久々に抜栓のボトルには’97のセカンドらしからぬ厳しいタンニンが感じられ”ラグランジュは’97も決して失敗のイメージはないしな”そんな勝手な思惑を抱いたものです。ですのでこの晩のゲストにもリスク回避も兼てやや硬さも残している部分も、とご説明しておりましたので・・・・。
なんのことはない、素晴らしく熟れたタンニンは纏まりのある左岸の洗練を感じさせてくれる後輩の方にワインの勉強の入り口と選ばれた1本としては申し分ない状態だったかと。
たった一月ながらも、当たり前ですがゆっくりと落ち着かされたボトルはやはり本来の姿を。

          Sommelier R.Imamura