何となく気分の優れないこの頃に、スポーツジムに行けない早くも危機が。
そんな気分とは裏腹に昨夜は、ご常連さんの動きも有り少ないながらも大きな数字へと。
・Louis Roederer Blanc de Blancs’89
・Chateau Belair’85 St Emilion
・Alain Robert Blanc de Blancs’90
・”Y”’72 Lur Saluces
・Luce Della Vite’94 Mondavi & Frescobardi
哀しきご報告から始まったいつものムッシュでしたが、気を取り直しての極上のワインから。
ルイ・ロデレール、エージェントの変更で価格も軒並みの上昇にも関わらず品質の素晴らしさで人気は衰えず。このブラン・ド・ブランも’89の熟成感が引きずる濃密な甘みの中にシャルドネ特有のシャープな酸が未だしっかりと。もう少しの時間は必要な気もいたしましたが最初の1本は溌剌としたところも。
2本目は深い意味は込めませんでしたが’85を。今月のお勧めになります。サンテミリオンの珠玉のシャトーのひとつベレール。確かにパーカーさんの評価の高かった’89の素晴らしさが記憶にありますがこの’85も当然ながら。メルローのしなやかな果実味の中に熟れたタンニンが溶け込む上質な1本。
最後にアイスワインをマダムのご所望で。〆にトロリとしたカナダの赤のアイスワインは贅沢な極みで。
女性だけと侮る無かれ。マダムは相変わらずいかついワインを今宵も3本。後半は私自身も着かれきってしまいましたが、まだまだ序の口と言う感のお姿にしてやられました。
アラン・ロベールのメニル・トラディヨン’90。残念ながらここには価格相応のとびきりの世界感が。ただ、また10年後にも出会いたいフィネスがこの1本には。
今宵の最上は白ワインからでした。’72とはネガティブで期待も半分くらいで抑えるべきかと。ただ、イケムの作る辛口のイグレック。マダムとも’80年代を中心に何本かお楽しみいただきましたがこれは初めてで。しかもこの’72はイケムが仕込まれていない逆に興味をそそられる。やや進みがちなくらいが個人的には好みですが複雑で甘美なアカシアの蜂蜜香はアフターの酸の円みと共にエレガントに。
ルーチェのファースト・ヴィンテージのコメントが字数の関係で簡単に処理されてしまうのも・・。R