Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

禿山

本日もジムで汗を流したい!そんな衝動に駆られる昨夜の展開で。
また、開店前のお時間に律儀に御代の清算をとお越しいただいたムッシュでしたがお互いにナイーヴな条件ながらも結局はそれほど揉めることもなく。私側からはハーラン’00とイケムの’81がメインで。先方からはルフレーヴの数本と昨夜の禿山にレイヤスの’76とオーパスくらいでしょうか。まあ、お互いに楽しんだので良しとしましょう。そんな結論が退廃的ではありますが。
さて、昨夜の極上は
・Dom Ruinart Blanc de Blancs’82 Ruinart
・Beaune Clos des Mouches Blanc’85 Joseph Drouhin
・Montrachet’81 Ramonet
・Charmes Chambertin’83 Armand Rousseau
ワインに対する価値観は、それぞれでしょうがやはりある段階を超えてくるとそれは異次元に到達するのは何の世界でも。何れにしてもそこに対する代価は覚悟していただかなければならないのは事実で。
1月にぎりぎりの滑り込みのようなドクターは、今宵はシャンパーニュを。彼のお越しでぐっと世界観が異なってくるのですが、それに相応しいドン・リュイナールの’82。ブラン・ド・ブランの熟成の美しさに昨年も何度か触れましたが、飲み頃に達したシャルドネのみのシャンパーニュの特別な芳香とバタースコッチのようにトロリとした味わいに思い返せば今宵1番の素晴らしさかと。
深夜のお越しのムッシュは、お料理人さんで私にロマネ・コンティを開けさせた方と言うところでしょうか。先日のジャック・セロスの不完全燃焼にリベンジだったのですが・・・・。
クロ・ド・ムーシュもやや残念な使用になってしまいましたが、個人的には現時点の完成度の高さには変わらず驚かされます。手持ちは後1本だけになりましたが。
ラモネのモンラッシェ、DRCの次にくるルフレーヴ、ラフォンそして。そんな存在ではないかと。ましてや’81で。芳香は素晴らしくモカのニュアンスは相変わらず、十分な味わいにも個人的には。ただ、中々高価な1本だけに同業者さんと言いますか腹の探りあいはまま本音で。
〆は苦渋の選択ながらもルソーのグラン・クリュの’83を。贅沢極まりない昨夜の留めでしたが、確かにこちらも素晴らしい。当たり前なのでしょうが。 R