Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵もシャンパーニュの極上が

昨夜は連日の素晴らしいシャンパーニュが。全体を通じてバタバタとしてしまいお相手が疎かに為ってしまい残念なタイミングもございましたが、最終はやはりシガーを燻らせながらの酔ってしまう晩でも。
・Echezeaux’98 Bouchard Pere & Fils
・Chardonnay’76 Robert Mondavi
・Volnay Clos de la Bousse d’Or’83 Pousse d’Or
・Cristal’83 Louis Roederer
結局19:00ごろから途切れること無く丁度上手い感じに終了した昨夜ではございましたが、やはりこの夜もコヒーバを2本の贅沢な晩に。お勧めいただいたといういい訳も作りながら。
ブシャール、この辺りのヴィンテージは中々侮れない復活劇を見せ付けてくれる優良ネゴシアン。エシェゾーは流石の香りを放ち、グラン・クリュだと一目で解かる特別なブーケをふんだんに。ほろ苦いビターな余韻は、まだ若さの証明でしょうがブルゴーニュのフィネスを十分すぎるくらい。
マダムが先にホテルに戻られるのも想定しておりましたが、やはりムッシュはもう1本のお楽しみを。モンダヴィのオールドもそろそろ打ち止めが近づいてきました。まるで彼とともに・・・・。しっかりと焦がしたような香りにトロピカル・フルーツの過熟感を含ませて。
先日のトラブルもお互いに気にしながらも今宵もご利用いただけありがたく。’83は幾つかお勧めがございましたので。
曰くつきの名称ブースドール、ジェラール・ポテルの過去を追うようなこの極上のプスドールは個人的にも楽しみな1本でした。そんな意味でもこちらにお勧めできたのはまたまた何かのご縁かと。ボーヌの肉厚な果実味は先のエシェゾーとはまた違う豊満で快楽的な甘みが。とろけるほどジューシーでありながら後半に見え隠れする酸の柔らかさにもセクシーさを漂わせて。
シャンパーニュに。今宵も甘えてしまいました、ただ’83もこれ以上があるくらいで出来る限りの範囲ながらも最上の輝きを放つボトルから。この’83も思い出深い銘柄かと。またまた密かにここまでご縁を感じてしまうのは私だけでしょうが、正しくワインとはノスタルジー。’80年代前半のプレステージは今極上の段階では泡を秘めながらも酸が優しく包み込む蜂蜜はやはり最も素晴らしいお酒かと。 Sommelier R