Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

何故、高貴なのか

前半の穏やかさを他所に結局、後半の動きでここ数日の消化を。
・Vosne Romanee’76 Jean Pierre Munuglet
・Henri Giraud Brut Rose Francois Hemart
・Stony Hill Semillon de Soleil’98 Napa Valley
・Chateau Gloria’94 St Julien
・Perrier Jouet Belle Epoque’89
かなりご無沙汰なお二人でしたが、変わらずお迎えしたい。ブルゴーニュの熟成感は週末をいきなり官能的な時間に。ただ、今宵は若い女性人には手厳しい大人の男性陣に言いくるめられる場面が度々。
ドクターの団体さんでしたが、ご同業に方がおられると気付いていただければトーンも穏やかになられるものですが。アンリ・ジローのドライではありながらもグレナデン・シロップのような甘みが繊細に溶け込んでおり。アイ村には素晴らしい造り手が犇いており。
お客様はお好みはあられて当たり前。ただ、私のカウンターに立つ側にはソムリエとしてワインのストーリーやロマン、そして憧れを抱いていただくことは非常に大切で。素晴らしいカリフォルニアのデザート・ワインですが、ソムリエールはイケムと比較を。褒め言葉としてイケムよりも美味しいと言うのは個人的には気になりました。皆様と入り乱れて討論になりましたが、世界最高の評価を受ける造り手のもの、何かそこには大きな理由もあるはずです。ましてやそれを扱うことはソムリエにはとても名誉なことかと。こちらも素晴らしいですが、何時か世界最高の貴腐ワインの世界へと誘うことの出来るソムリエに成って欲しい。そんな物語をお伝えし続けているつもりですが。
追い討ちのように、最近仲むつまじかったお二人に異変が。こんな時は下手にふれられないので。グロリアのバランスの取れた味わいは、きっと今宵は苦く・・・・。
口直しには最上のシャンパーニュ。確かに否めない若さはございますが、熟成の段階は進みつつ。もう’00ぐらいまで出ているのかな?そんな意味でも20年近い時間の経過はシャープなこのエミール・ガレにも膨らみを与えてくれております。うーん、’75もありましたが少し状況が異なるか。それにしても随分酔われておられたような。

       Sommelier R.Imamura