Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

貸し切りにて

昨夜は動きが有りながらもやはり皆さんの動かれる時間帯は共通するもので。21:00からの貸切にお断りしなければならない数組のお客様も。
・Gevrey Chambertin’99 1,500ml Henri Perrot Minot
・Chateau Malescot St Exupery’83 1,500ml Margaux
・Alain Robert Reserve’90
・Chateau de Fonsalette Reserve’97 Chateau Rayas
・Chateau Talbot’89 St Julien
京都の名士の皆様の集いは、相変わらず賑やかで。カウンターに、一列並ばれれば当然のようにマグナム・ボトルが2本。
個人的には苦い思い出が有るこのドメーヌのものも、近年の評価の上昇を認めるべく中々素晴らしいマグナムで。アタックは柔らかく迫ってくるものの後半の余韻がジャムのように厚みのある甘みを。’99が為せる味わいとも思われ。
頃合の良いボルドーは、明らかにこなれたニュアンスを。ゲストからもほうじ茶の香りとの表現に解かるなあ!と思わず頷く瞬間も。いつもながらマグナムはやはりレギュラー・サイズのクオリティを凌ぐ新たな出会いを与えてくれます。
深夜の段階からまた息を吹き返すような。シャンパーニュを〆にと思われていたようですが結局はマダムの参加に長い晩になってしまい。
アラン・ロベール、サロンに匹敵するブラン・ド・ブランの上質な造り手。メニル・トラディションまで行けば、もう極上なのですがレゼルブ・クラスでも十分。まだ、’90の若さは否めませんがふくよかな酸の膨らみにポテンシャルを。
’97の転換期のジャック・レイノーのフォンサレット・ブラン。白も改めてテイスティングをしたく、こんな晩にも最初は真剣で。もひとつ時間は必要でしょうが白胡麻のニュアンスが当然。赤以上に気難しさを見せ付けるこのローヌの特別ですが、きっと時間が解決することは見えているような。
最後はやはりボルドーで。ハーフ・ボトルのタルボは’89とは言えもう十分な飲み頃に。熟れたタンニンの中にビター・チョコレートを忍ばせたグラン・ヴァンは長い余韻を残しながら今宵の帳を。と言うか今朝のと言ったほうがよろしいでしょうか。  Sommelier R.Imamura