Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

結果的には・・・・・・・・・・・・・・・・

金曜日の今宵は、何とも祇園的な遅がけの晩に。中々、伸びの無い金曜日でしたが祇園のお姉さんがたに救われることに。そして、今宵はブルゴーニュの銘醸ワイン達が。
・Clos de la Roche’98 Pierre Amiot
・Vosne Romanee Les Beaux Monts’97
           Jean Grivot
・Vosne Romanee Les Suchots’82
           J.Confuron Cotetidot
比較的、近づき易いピエール・アミオはやや若いヴィンテージに於いても、そのポテンシャルを出してくれる特級畑。甘苦く当たりながらも、アフターにつながる余韻は、ザラつきながらも複雑な味わいに。
かつての、憂鬱な状況を抜け出しつつあるジャン・グリヴォーは予想以上に円みを帯び、ストレスの無いあっけらかんとしたスタイルに。柔らかい酸味に後押しされ、果実味が主張するタイプ。
どうしても、ボルドーに走りがちなヴィンテージ’82のブルゴーニュは、大ぶりではないものの中々素晴らしいものも。こちらもジャン・グリヴォー同様にギ・アッカの呪縛から逃れんとするドメーヌ。熟成すると極端にプライスが変動することが気になるものの、やはり美しく熟成したピノ・ノワールは官能的で。無駄な贅肉がそぎ落とされた、エレガントなスタイルは今宵お休みをとられた祇園のお姉さんのバースデイ・ヴィンテージ。この辺りのヴィンテージの娘達は、年齢以上に現実的でしっかりとされた娘が多く。ただ、お休みの日におひとりにてワインを飲まれるあたりは彼女らのお仕事の過酷な一面も垣間見られるのでは。結果的には4:00までおられたマダムに、お付き合いするように長い一日を。
とはいえ、今宵は何となくと言った言い方のクレームが一番こたえました。シャンパーニュクリュッグのグラン・キュヴェだったのですが、テイスティングの香りだけでいつもと変わらない微笑がこぼれる状態でしたが。ホスト・テイスティングの時点では何もおっしゃられずに後々何となくと・・・・・。ましてや、ワイン・アドバイザーのかたでインポーターさんらしく、いかがなものかと。そのうえ、クリュッグは、お初らしく。不健全ではないとの回答が得られたゲスト側からの意図が見えないクレームは、ご気分害されない程度の回答が求められるのでしょうか?