Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’76

中盤に落ち着いてしまいながらも後半の中休みが取れた金曜日らしさのある晩で。ただ、残念ながら昨夜も失態と言うか最終は落ちてしまい・・・・。
・Meursault Perrieres’98 Joseph Drouhin
・Chateau Malescot St.Exupery’99 Margaux
・Chateau Corton Grancey’76 Louis Latour
・Barbaresco’76 Gaja
・Bruno Paillard Brut’79
都踊りのお稽古の合間を縫ったマダムは、今宵はお着物ではなく。印象はその度に変わるもので。珍しくボトルを。ペリエールはムルソーの中でも特別な区画。大手のドルーアンは安定した酒質を。ただ、お二人にはお疲れの表情がひしひしと。
お煙草の煙論争に解決をみながらサンテグジュベリを。’90年代の後半からのグランヴァンは何処のシャトーも曇りがあまり感じられない。このマルゴーも十分なまろやかさを感じさせ奥行きのある甘みに若い楽しさも。
気をお使いいただいたご常連さんには、ありがたく。後半はお相手も疎かでしたが素晴らしい3本を。アルバイトのソムリエールのヴィンテージ初抜栓を飾ったのはコルトン・グランセ。’76はやっと酸が穏やかに為り始めた印象で彼女の抜栓が成功したのは、ホッとさせられる瞬間で。
2本目は味わいの違いを変化球で。彼女もまたバイオレットのアロマを感じつつガヤの世界感を見出せたのでは?
最終にシャンパーニュまでいただけるとは。’76とは行けませんでしたがブリュノ・パイアールは珍しいコレクション・ラインで。当然、アーモンドやブリオッシュの香ばしい香りの中に蜂蜜の甘い誘惑が隠されており何とも極上な味わいで。紫煙を燻らせながらもバタバタと追いかけ回される状況もあり、落ち着いたころには今宵の体力は使い果たしていたような。ムッシュには失礼ばかり。
朝方の帰宅に長男の出迎えは、嬉しくも現実を痛感するひと時で。

             Sommelier R.Imamura