前半からのご予約が幾つか纏まると比較的ばたばたと。昨夜も最終は、花粉症を忘れて紫煙まで。
・Guado Al Tasso’93 Antinori
・Chateau Montrose’96 St Estephe
・Veuve Clicquot Ponsardin Brut Rose’85
・Chateau Prieure Lichine’93 Margaux
・Chateau Haut Marbuzet’89 St Estephe
ご接待で非常に申し訳ないのですが、ご予算が超えてしまい。ドクターのもう一本とのご要望にMRさんも了解はいただけたのですが、スーパー・トスカーナ及びボルドーとの指定を受けていた為・・・・。
正直、飲み頃の人気のトスカーナはボルドーのグラン・ヴァンを凌ぐものまで。こなれつつも未だ強固なタンニンを誇示するアンティノリの比較的新しいラインのこの1本は、やはり香りがピュアで一点の曇りも。
二本目のモンローズは’96の素晴らしい将来性が伺えます。確かに現時点でも微妙なトリュフのアロマを抱きながらも強いストラクチャーにしなやかな余韻まで。
’85のマダムは、微妙なお立場におられその上狭い世界と言うか個人的にも粗方情報を私も知っており。そんな彼女のお一人でのご来店は、確実に言葉を選びながらのお相手で。まあ、それほどピリピリする必要は無いのですがやはり中々素晴らしいワインを飲み込まれる経験をされており。ただ、殿方の思惑ほど女性は錚々たる銘柄を記憶には留めてはおられないようで。どうもシャンパーニュ・ラヴァーと言う点は気が合うようで。深い意味は無くヴーヴ・ロゼ’85を。やはり若いなあ、彼女同様溌剌さの中に潜む妖艶な部分がちらほらと・・・・。
1杯で帰る!とは信じられません。結局、2本を飲み干しそれでもスマートに。細い線が感じられるプリューレ・リシーヌは、如何にもマルゴーの良くも悪くもの印象ですが深夜のお二人にも、そして私にも優しく寄り添うボルドーで。2本目のオー・マルビュゼは侮れない存在。特級では無いもののヴィンテージの出来とサンテステフの力強さを綺麗に表現してくれる上質なもの。4月も幾つかの候補のレストランを挙げられお供のお誘いが誘惑的です。
Sommelier R.Imamura