Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

解禁

やはり一般的に皆様にとってのヌーヴォーの解禁は昨夜だったのでしょう。意外なばたつきに昨夜は終わらない晩を。
・Vieux Chateau Certan’87 Pomerol
・Morey Saint Denis 1er’80 Louis Remy
・Bourgogne’88 Nicolas Potel Selection
・Roger Adnot’77 Champagne
・Kistler Darell Vineyard Chardonnay’95
昨夜は前半から製薬会社の女性の営業の方の澱酔状態に大丈夫なのだろうか?とか明らかに苦手なオカマの方や。ドクターのお顔を見られてお店を変えられるこちらも製薬の方など、そして見たら直に宝塚の方は解かるもので。後半の25歳の年の差カップルと深夜の男性4名での飲み会のような尽きない夜を。
一杯ぐらいお付き合いください!と言う台詞からスタートするボージョレ・ヌーヴォーも何とか樽が半分ほどになりホッとしながら。
ボルドー好きのムッシュは、蝦夷鹿のローストと共にポムロールのしなやかに熟成した1本を。ただ、今宵は昨夜の残りのローヌのほうにマリアージュの軍配を。
ご無沙汰のムッシュは、今宵バースデイのお姉さんに呼び出されヴィンテージ’80の生まれ年のルイ・レミーを。幾らかギャンブルの感がある彼らの今日の付きは素晴らしく繊細でありながら芳醇な果実味を。
あとは’89だけになってしまった。気軽にお勧め出来るニコラ・ポテルは’80年代の出来の良い年はお買い得な印象が。
3:00からの男性陣はやはり下のお話が中心で。それまで居られた紅一点のお姉さんに乗せられた感じもありましたが。’77のシャンパーニュは珍しい。年末のクリスタル’77への前座にしては十分すぎるくらいの出来の良さに正直驚きました。少し小ぶりなもののヴィンテージ・シャンパーニュの熟成に求める儚さと華やいだ浮遊感を兼ね備えた再オーダーの1本で。
今宵の〆は、今夜の最上の1本で。カリフォルニア・カルトのシャルドネ、キスラーの白は濃すぎて飲めないような個人的な印象も12年の時がガラリと変えてくれており。もちろんバター・スコッチのようなリッチで妖艶な液体には変わりないのですがお任せいただいた今宵の最後の1本をブルゴーニュと悩むだけの価値がある蜜の味わいで。中々のプライスですが。 R