Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

良いことも悪いことも

週末に入りそれらしく忙しく。前半に愚痴を吐いてしまいたいようなゲストに悩まされながらもやはり心あられるご常連のゲストに甘えてしまうような素晴らしいワインを。
・Chateau Rauzan Segla’96 Margaux
・Sassicaia’94 Tenuta San Guido
・Barbera d’Alba’99 Azelia
・Coudoulet de Beaucastel’97 Chateau de Beaucastel
・Pauillac de Latour’90 Pauillac
・Schenenbourg’01 Marcel Deiss
この方もご無沙汰のご利用で。足の骨折を理由に挙がられておられましたが。前半のバタつきの中でのハーフの2本は少しお相手が大変でしたがマルゴー村でありながらもラトゥールのような面影を感じさせるシャネルはヴィンテージの力を漲らせ。
イタリアの南の特別は、ハーフでも。しなやかさをやっと帯びてきたボルゲリの果実主体の熟成香が少しづつ。それにしても、こちらのムッシュお支払い時のお財布には束がかけられたままの。いったい今宵はどんな晩になられるのか。
バローロをリクエストされましたが、お互いのストレスはバルベーラであれば。程よい飲み頃に入ってきた’99はバランスのとれた柔らかいスタイル。お買い得なバローロのお子様と言った感じでは。
ローヌに以前お住まいになられておられたマダムは、折角でしたのでボーカステルのセカンドを。やはりこの辺りのこなれた熟成感がローヌの野暮ったさを消し去らせてくれ。セカンド・クラスは確かにファースト・ラインよりも幾分早い飲み頃を与えてくれる証拠かと。
ラトゥールを今宵もお飲みになられたムッシュにはサード・ラインながらも’90の彼らを。確かにサイズ的には敵わないものの’90のポテンシャルを感じさせてくれる彼らの仕込みに敬意を。
久々のダイスは、改めてアルザスを意識させられ。伸びやかな甘みはグラン・クリュ特有の存在感がひしひしと。この時間帯に優しい感覚の液体は、思わず飲み込んでしまうこのエリアでも特別なドメーヌで。正規で入るようになってから久しいですがこの辺りのワインを飲み込まれる方がおられるのは楽しいことかと。今宵も結局5:00までのコースでしたが。

       Sommelier R.Imamura