Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵パワフルに

昨夜の営業は、残念ながら動きはありましたがほぼ全てのゲストが男性で。紅一点のマダムも早々とお席を立たれ、重苦しさも。ワインも同様に力で押すパワフル系のものばかりが・・・・・・・・・
・Domus Aurea Cabernet Sauvignon’02 Quebrada de Macuil
・Cheval des Andes’01 Chateau Cheval Blanc & Terrazas de Los Andes
・Dominus’96 Christian Moueix(1,500ml)
・Recioto della Valpolicella Classico’93 Giuseppe Quintarelli
製薬会社さんのパーティーだったんでしょうか?先生のお勧めをいただけて、この日は何ともありがたい限りで。
スタートはやはりドムスで。’02は意外に落ち着きが感じられるヴィンテージの気が。いつものハーヴィシャスの雰囲気は、穏やかで気になる部分を真剣にテイスティングいたしましたがスタイルの変化が。それでも強いワインであることはよくよく。
マグナム・ボトルを牽制しながらも、お強い男性陣にもう1本レギュラー・サイズを。シャバル・ブランがアルゼンチンで仕込むカベルネ・ソーヴィニヨンとマルベック。フランの彼らが作るニュー・ワールドのこちらでもやはりエレガント。ボトルのサイズと澱の量には、らしさはありましたがここにもフィロソフィーが脈々と。
西村さんと、だれてしまうようなやりとりが数日繰り広げられながらも結果的には良かったようで。問題は製薬の方の予算が幾分。ただ、この辺りのストーリーが通は唸りませんかね?先のシュバル・ブランのカベルネ・ソーヴィニヨンとこのペトリュースのカベルネ・ソーヴィニヨン。右岸のスターがかの地ではお家芸の葡萄品種を避けてその地に合ったワインを仕込む辺りが。流れ的のも面白く。
最後はレチョートを。アマローネの特別な彼の甘口で。ブランディーなどを加えずに干した葡萄でこのトロリとした甘みを醸し出す甘美な1本。今宵、〆の1本には出来すぎたストーリーでしたが、残念ながら彼らの〆はエビス・ビールに為ってしまいました・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura