Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴォーヌ・ロマネ

動きの鈍いこの辺りの週半ば、前半からゆっくりとお付き合いをさせていただきながらの昨夜でした。中盤でご紹介させていただいた、お近くのバーでシャンパーニュを二杯だけいただき意外にも座っていただくよそ様のシャンパーニュには酔いが回る気が。正規エージェントの変更が激しいシャンパーニュの中で最近動向を見失っていたマルキド・サドの行方が知れたのは勉強になり。あのサド伯爵ですな・・・・・・。
さて、私どもではシャンパーニュは基本ボランジェなのですがお好みはそれぞれですので。今宵のご常連様は必ずテタンジェからのスタートで。確かにバランスの取れた味わいにボランジェのパワフルな個性とはまた異なる魅力を。
今宵のボトルは、ブルゴーニュのニュイからお値打ちの1本を流石といった感じのマダムが探し当てられ。
・Vosne Romanee Les Suchots’98 J.M.Millot
ブルゴーニュのグラス・ワインは、納得出来るものを探すのがこれまた難しいエリアでしょう。ましてやこの村のワインをグラスでしかもプルミエの熟成感のあるものなど正直言ってもったいない・・・・・・。
苦慮された上での西村さんのオファーに、数本はグラス対応いたしましたが後半はボトルでの十分なパフォーマンスを。今宵、最終の1本でしたがやはりお力になっていただける業者さんの支えがあっての賜物だと。狭いながらも特別な畑が軒を連ねるこのエリアは、当然ながらブルゴーニュに於ける最も人気の区画でしょう。確かにシャンボールなどのモレ・サン・ドニ村にも人気が感じられますが、イメージ以上にヴォーヌ・ロマネは官能に訴えるワインが多く。
このジャン・マルク・ミロも最上のドメーヌとは言いがたいものの、そろそろ10年の時が経とうとしているだけあり幾重にも重なり合う華やかな香りの層とストレートに感じられる厚みのある果実味は外交的で親しみ易く、人気の解かり易さを。
そうそう、最近書店に並んだワイナートさんの41号のヴォーヌ・ロマネの特集は面白いかも。感じ方はそれぞれですが、データとしてこの現地で歩いても解かり難い区画の大まかな特徴は一度お読みになられても。また、行きたくなる衝動が・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura