Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

恐ろしく

比較的順調に推移する今月でしたが、やはり落とし穴は週末の土曜日に訪れました。中々読めないタイプの営業スタイルではございますが、週末は基本的には幾分バタバタとはさせていただきたいもので。
でしたので、今宵は前半の動きと最後の最後にお越しになられたお客様に暇ながらも結局いつもと変わらない私の帰宅に為りそうですが。
・Chardonnay Reserve’98 Coldstream Hills
カウンターにドクターが複数組お掛けになられるとこちらの方がお話に気掛かりな点が出てくるもので。今宵は先生方の年齢差が大きかったこともあり、また牽制される臥しもございませんでしたので、事無きを。
短時間でのご利用でしたがシャルドネで現実的なボトルを。とのことでしたので、オーストラリアの逸品を。南半球はサイクルが逆ですのでヴィンテージはフランスなどよりも1年は進んだものが市場に並んでいることも。そんな意味でもこの’98はプライス以上に価値ある落ち着いた熟成感を放ち。コールドストリーム・ヒルズ、日本語に訳すと何でもない感じの気がしますが英語だとどうも響きの美しさに憧れてしまう造り手に思えてしまうのは私だけでしょうか?
まあ、ヤラ・ヴァレーのこの造り手は今回のシャルドネも含めて全体的に上手にニュー・ワールドの味わいを引き出しているのでは。そんな事ももちろん加味されるリストの作成ではございますが。
個人的にはブルゴーニュの白には、マロラクティックや樽の使用により何処かしら白胡麻のアロマが燻した香りのように拡がる感覚を。かたや今回のコールドストリーム・ヒルズやニュージーランドのものなどに感じられるのは幾分よりピュアな果実やフラワリーな印象を。表現の仕方でネガティブにもポジティブにも取れますが、だからこそお好みの面白さやその日の体調、その日のお相手でワインの楽しみは無限に・・・・・・・・。
明日は休肝日に当てます。

              Sommelier R.Imamura