Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ワイン・ラヴァーって

昨夜は切ないほどのワイン・ラヴァーのお気持ちが。
・Brunello di Montalcino’98 Antinori
・Almaviva’97 Baron Philippe de Rothschild & Concha y Toro
世間の狭さをまたまた今宵は、感じさせられましたがゲストの交友範囲の広さをまざまざと。その中でもご常連のITのムッシュのお若さはグンを抜き。それでもカウンター上での振舞いは、全く見劣りせず良い飲み方を。
その中には、京都の名士や今や芸能人なのかビジネス・マンなのか私には解しませんが気のよい元格闘家のムッシュなど私の知る限りではお好みは、近いようでバラバラでもあり。そんな中にブルゴーニュ・ラヴァーがお一人だけおられると・・・・・・。
一応リストはまじまじとご覧になられてはいたのですが、今宵の選択権はお持ちでは無いようでした。選択権をお持ちのムッシュは、意外にも女性とご一緒の場合よりも今宵は素晴らしいワインをお選びになられ。
どちらもエレガントに熟成の段階を進めておりヨーロッパのフィネスとチリの力を感じさせながらも、如何に造り手の技量が大事かと痛感させられるアルマヴィーヴァ”好色漢”で。
この後が面白いのですが、ワイン自体には納得されながらもピノノワールの世界を皆様にお伝えしたい先のムッシュが「最後の1本は、私が持ちますので」とのことでしたが「酸っぱいのは嫌いだ!」の一刀両断でした。
最初は状況的にも、まあ試してやるかといった雰囲気もございましたので静観させていただきましたがシャンボール・ミュジニ・レザムルーズをしきりに飲まれたがっておられましたが、時間切れのようで・・・・・・・。
残念ではございましたが、やはりその場に即した立ち振る舞いと気持ちが大切なような気が。援護射撃もさせていただきたい気もしましたが、ITの社長以外はおそらくご理解には及ばない危険な賭けだったのでは?
失礼しました。

              Sommelier R.Imamura