Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴォーヌ・ロマネ

週末の金曜日はどうも勢いの感じられない今宵で。まあ、何とか22:00ごろにはお席も埋まったのですが穏やかな印象でした。
その中のお一組は、マダムのヴァースデイのようで。ムッシュの勢いは誕生日に相応しいワイン!とのことでしたが途中からは、幾分威勢も穏やかになられ。それでも今月の特集のニュイのエリアのお勧めを快く
・Vosne Romanee’97 B.M.Noblet
おそらく私共のストックの中でも、このアペラシオンは最も人気のエリアになるのでしょう。もちろん畑のランクや造り手の技量、そして生産年などの補足的な内容も十分に考慮しなければなりませんが。
それにしてもこのドメーヌは、今回初めてお勧めしていくことになった造り手なのですがこの価格が崩壊した時期に素晴らしくお値打ちのワインをリリースしてくれており。ヴォーヌ・ロマネの近辺でエシェゾーとニュイ・サン・ジョルジュなども扱わせていただけたのですが、やはりこのエリアの香りは麻薬的で。ジェネリックでも’93’97と飲み頃を意識させるヴィンテージなだけにポテンシャルの高さをはっきりと。また、昨日のエシェゾーにおいても最後の1杯が残されていたのですが、グラスでお一人にだけお勧め出来こちらのご常連のムッシュは贅沢な’90を大切に大切に。カウンターで同じワインを複数のゲストが、楽しまれるこの瞬間もまた素敵な光景かと。
そして、深夜のご常連さんでパワフルなカリフォルニアをその方の為に仕入れている方がおられるのですが、以前もロマネ・コンティを差し置かれてカベルネを選ばれたのですが今回は、価格も考慮の上この'97のヴォーヌ・ロマネは評価を。おっしゃられる意味合いも良く良く解かりますが、1本のボトルに皆様の様々なご意見が飛び交う興味深い一夜でもありました。
ああ、今晩もお鮨の差し入れありがとうございます。蛤を炊いたネタの美味に今宵もボランジェがメタボリックへと誘います。

             Sommelier R.Imamura