二月のスタートは、ゆっくりと動き出しました。どちらかと言うと週末スタートはメニューの都合など考えると木曜日はありがたく。
ただ、いきなり１８：００すぎのご来店は、山口さんとお電話を交わしていた状況では失礼がございました。一昨日のトラブルのことでのお電話でしたので中々ナイーヴな内容でした。
さて、二月最初のグラン･ヴァンはそんなしがらみか嘗て、もう４年以上前になるだろうか？その当時ムートンやシャンベルタンなどお飲みいただけていた方が久しぶりに。
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｃａｎｏｎ’８８ Ｓｔ Ｅｍｉｌｉｏｎ
左岸のローザン･セグラはもう売却されたようですが、右岸のこのカノンはいまだ彼ら？彼女達の所有シャトーです。何故かこちらは、あまりクローズ・アップされることがないのですがやはりローザン･セグラの急激なクオリティの上昇が理由でしょうか。裏返せば既にこちらの品質の高さが認められていたのかもしれませんが。
このカノンは個人的にも、友人のお子さんがこのシャトーを捩り”観音ちゃん”と言う随分仰々しい名前を付けられたソムリエールがおられて。カノンはそんな意味でもプロにも愛される造り手。
’８８はまだまだ硬さを残しつつも全体像がやっと見えてくる筋肉質なヴィンテージでは。まるでコーヒーのフレーヴァーを封じ込めたチョコレートのアロマが顕著に感じられメルローのしなやかさが徐々に花開くタイプ。
偶にはチョコレートと赤ワインを楽しむのも悪くはないかも、ヴァレンタインデーも近づいておりますし。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
