週末華街では”おばけ”と言う祇園街の行事なのでしょうか芸妓さんたちが施行を凝らした出し物をお茶屋さんなどでともされる晩でもありました。
比較的お人の出も多いようでしたが。
さて、今宵は偶然にも日本のワインが赤、白あわせて別々のゲストのもとに
・Ｇｒａｃｅ Ｃｕｖｅｅ Ｍｉｓａｗａ’０２ Ｃｈａｒｄｏｎｎａｙ
・Ｇｒａｃｅ Ｃｕｖｅｅ Ｍｉｓａｗａ’０４ Ｃａｂｅｒｎｅｔ Ｓａｕｖｉｇｎｏｎ
山梨県勝沼は日本のワイン用葡萄の素晴らしい産地で、こちらの中央葡萄酒さんも日本を代表するワイン・メーカーの三澤茂計さんによる特別なワインを。シャルドネはやはり国産ワインでも既にそのポテンシャルを申し分無いものと評価済みです。
マンゴやパパイヤなどのトロピカル・フルーツのアロマが豊かで次第に還元香が出て来るあたりはカリフォルニアのシャルドネと見まがうくらいの上質なものです。
赤は実は今回初めてのテイスティングになりました。予想以上の酒質に一口試しただけでまた、オーダーを掛けようと思わせてくれる逸品。あたりは柔らかいもののアフターにブルーベリーのニュアンスがはっきりと感じられ若さゆえの収斂するタンニンも心地好くご自身の名前を掲げるだけあるキュヴェだと関心させられました。プライスもまだ現実的ではありましたが、西村さんいわく、割り当てがたったの２本しかなかったようで実は幻のキュヴェに近しい存在だったようです。何の気なしに抜栓したスペシャル･キュヴェはワインとの出会いをまた感傷的にさせてくれる一期一会の思いで深き１本にさせられました。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
