Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュづく

最近まではどうもボルドーの抜栓が多かったような気がしていたのですが、彼女のご来店と共にブルゴーニュづいて参りました。後半は何ともみっともなく澱水状態に追い込まれ失礼をいたしましたが想定外の2:30からの5名様は辛かった。
・Virginie de Valandraud’96 St Emilion
・Clos de la Roche Vieilles Vignes’98 Ponsot
・Morey St Denis 1er’90 Ponsot
・Vosne Romanee Les Suchots’79 Robert Arnoux
前半に今宵唯一のボルドーが、シンデレラ・ワインの代名詞ヴァランドローのセカンド・クラスはしなやかにフェミニンな印象を。石畳のサンテミリオン世界遺産をそぞろ歩くようなリッチな気分にさせてくれます。それにしてもテュヌヴァンさんはリリースされるワインの度に評価を上げ続ける上手な人で。パーカーさんとも仲良しなのだろうか・・・・・・・・。
モレ・サン・ドニの芸術家肌のポンソは、若いヴィンテージに於いては引き込まれるような果実の甘みと奥行きを感じられるものですがやはり’98の特級は以前変わらず素晴らしい内容の構成力を誇るグラン・ヴァンで。この辺りのワインが抜かれた頃が1:30ごろソムリエらしからぬご機嫌な状況になっておりました。
ブルゴーニュの彼女は、中盤の時間帯を上手に貸し切り状態で楽しまれ。実際にはこの2本はおそらく私が半分以上はいただいていたのでは?
熟成したポンソには、ハラハラしながらも予想以上のバランスで彼女好みの若干のひね香が楽しめ酸味も穏やかに。やはり偉大な’90は現在どのワインも見るべき部分を表現してくれるようで。
リコルクされるアルヌーですが、いつもとは様相を変えてきてくれる落ち着きを見せてくれました。どうもリコルクの状態は活き活きしすぎてしまい酸と果実実が円みを感じさせないものが多いのですが、今回はオリジナルのもののようなまったりとした質感にどこまでも伸びやかな果実のニュアンスが上質で個人的にもおかわりを催促してしまう記憶にのこるワインでした。
うーん、二日酔いですな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura