Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

救う神も

お取り置きでのご予約で昨夜の結果は想定されてはおりましたが、予定外のご常連さんがたのご来店にどれも素晴らしいワインが。
・Clos de Tart’59 Mommessin
・Clos de la Roche Vieilles Vignes’98 Ponsot
・Chateau Margaux’81 Margaux
もうこういったワインは、一期一会の感覚を深く心に刻み込むべきかと。ブルゴーニュの’50年代の最後を飾る極上のヴィンテージ’59。評価の定まらないこの特級畑ではありましたが、流石にグレート・イヤーの優等生ぶりを明らかに。コルクはもう蓋としての意味合い程度にしか価値は見出せず。ソムリエ・ナイフを優しく添え、回転させるとほんの少しの挿入ながらボトル口にてくるくると回り始め。丁寧に丁寧に少しづつ引き上げこの顧客への抜栓を始めて完璧にサーヴィスでき。いつもこのくらいの生産年をご所望で、コルクの存在は残念なものばかりに。このごろのオールド・オフ・ブルゴーニュに心平安にいられないこともありながらもこの50年の時を大切に大切に育てられた淡い、繊細な大人のラズベリー・ジュースは美しすぎて。
気難しいポンソ、今月はそれでも皆様にお試しいただきたい。仕入れの都合もございますが、’98はやはり素晴らしい!彼のワインは10年ぐらいが有る意味ピークのような。何とも高貴な芸術的な味わいと言うか、洗練の極みをこの段階から表現するモレ・サン・ドニの特級畑。ムッシュのお好みはボルドーの熟成のような気もしておりましたが、このテイストをお好みと言わせしめたポンソのアルマーニを身に付けるスタイリッシュさが。
ここからマルゴーが出るあたりが、祇園街の地の利かと。ただ、長いお付き合いとは言え色々なところでワインはお飲みになられているようで。久しぶりながらもいずれお戻りになられるのを信じながら。今宵も両手に華の状態から’81のマダムに絵に描いたような。他のゲストにはこのやりとりは面白い光景でもあったかと。やっと力を取り戻したマルゴーの面影が見て取れる’80年代の前半の飲み頃を。安心感もあるこのボルドー五大シャトーですが今宵はブルゴーニュの特別な2本に心は奪われっぱなしであったことは言うまでも・・・・・・・・。

               Sommelier R.Immaura