Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュ

反応していただけたのかも?そんなご常連さんたちの少なからずの動きに感謝の気持ちもまたまた。気が付けばブルゴーニュの夜に。
・Chapelle Chambertin’98 Ponsot
・Santenay Les Gravieres’04 La Pousse d’Or
・Volnay Santenots’91 Y.Clerget
来月の神戸での院長としての開業が待ち遠しいムッシュの久々のご来店は、これまた久々のお一人にて。普段でしたらお連れのマダムの影響で、カリフォルニア・カベルネに決まってしまうのが落ちなのですがこんな晩はブルゴーニュを。ポンソのアソートメントを残すところシャンベルタンのみにしてしまう待ちに待ったシャペル。名前の由来がベーズの修道院の傍らに建てられた礼拝堂(チャペル)にあるというのもまた愛らしいグラン・ヴァン。些か軽めの特級畑と言う評価は否めませんが気品高い芳香が持ち味かと。時期的かもしれませんが、お一人の男性とのカウンターを挟んだ時間が最近つとに多く有るような。
後半はシガー燻らせる落ち着いた空間に爆音機の如く切り裂かれるあの方でしたが。それでもお気持ちは痛いほどありがたく受け止めさせていただきました。ただ、お一人で横におられたムッシュには少し賑やかすぎたかも。
プスドールはやはり素晴らしい近年のものはそれはそれで十分なポテンシャルを感じさせ。甘酸っぱいピノノワールの持ち味を。
’91のヴォルネイも正直思えば何て贅沢なグラス・ワインだったのかと。最後は上手にボトルでの使用が果たせましたが、毎度無理を言わせていただく西村さんには改めて感謝を。熟成はもちろん本来のポテンシャルは重要ですが七難を隠す大切な要素かと。ふくよかな果実味に円みを帯びた酸は若いヴィンテージでは表現が出来ない特別な世界感かとボルドーブルゴーニュどちらにも共通する今正に飲み頃の生産年。
それにしても良くお飲みになられる方かと。結局、マールまで突入され・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura