Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

カーネロス ピノノワール'99

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本日も 伏見稲荷へ。

お盆のご家族での旅行には、山道もあり 日陰もある 稲荷山はよろしいような気もしますが 炎天下と 少し湿度が上がって 皆さん汗だくですが着替えはお持ちなのかな?妙な心配もしてしまう。

そして、ここ数日の野良猫との戦いは現状休戦のような?今朝の帰宅時には他所さんのお庭にて微睡んでいましたので しばしお気に入りの場所の変更かと。

で 画像はこれも懐かしのカーネロスのセンツベリーが

昨日の夕方にワイン商との確認で 恐ろしい現状を理解いたしました。

僕のワインリストのシャンパーニュのページには、もう ほぼほぼNVのものは並んでいません。嘗てより熟成が肝で デゴルジュの時期すら解らないものに関しては如何なものかと?そんな杞憂をセロスなりが 改善していったことを記憶しています。勿論、オールド・エチケットなどで飲み頃になったNVの存在は無視出来ませんが 市場にももう見つからない様子ですので。

なので、ご依頼で もう モエ か クリコで いいのだけど24本準備出来るかと?こんな時にだけで申し訳ないのですが それでも京都でのお取引先のワイン商の唯一ですが ここは割り当てをお持ちのところもあり。残念ながらモエの割り当ては無いそうで 選択肢から外れたのですが クリコのイエローラベルが困ったことに。どうも市場でも枯渇の状態で 誰しもに24本を ぽんっとは渡してくれないようで しかもネットではイエローラベルが 既に原価¥10,000-を超えているのです。

嘘だろう?勿論、こちらのワイン商からお分けいただき 僕の幾分かの利益分を含めても そんな価格にはならないのですが 世間ではおそらく クリコは¥10,000- モエは¥7,000-くらいの信じられない高騰へと進んでおりました・・・・。

そらあ、僕のようにヴィンテージ・シャンパーニュに拘ると 福沢さんを出さないと見つからない訳です・・・・・。

しかし、これでは顧客はご理解いただけないでしょうから 他の選択肢は無いのかを確認の上のお電話で。当然のように 任せるけどイエローラベルで¥10,000-は嫌だ!とのコメントに重々の理解を。ですので、可笑しな状況でしょうが ドラモットがイエローラベルよりもお求めやすくお渡しされると言う現象にいたります。

おそらくは夏の宴にての使用でコストは抑えた際も有られるかと。聞いてはいましたが、現行ワインの市場の荒れ方にも 見識は有りませんでした・・・・・・・。

蛇足ですが、カーネロスの雄のセンツベリー。ある意味でカリフォルニアのピノ・ノワールの出発点でもあるような?溢れんばかりの果実味と言う印象で、ブルゴーニュとはまた異なるものの この存在を無視することは出来ないくらいのクオリティを思い出します。このリザーヴも20年以上の熟成を経て きっとほんの少しだけかもですが 熟成を経て洗練された味わいに変化してくれていることを。

ちなみにこのセンツベリーの別キュヴェで ブラウン・ランチの’99も手持ちがございます。こちらは、長いことセラーで完璧な状態で僕のエージングになります。

お盆は ノスタルジーなワインを楽しみたい季節かと?

そして、エクセルの棚卸表に追加するときに またまた驚き。何と伝票にはヴィンテージは’95と。老眼鏡をかけてエチケットを見ると やはり’95でした・・・・。お恥ずかしい限りで ございます・・・・・・・。

Sommelier R.Imamura