Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

連夜のBeze


本日のお昼間もジムに。霙交じりの寒波のぶり返しでしたが、今日は何時もよりかは早目の時間帯に店舗に。今回は光通信を引いてもらえるようだったのですが、今回もお預けに。ただ、今度は解決出来そうな手ごたえがありましたので次回時間を取って通信の問題を解決したい!
で昨夜の連夜のクロ・ド・ベーズは
・Philipponnat Grand Blanc’83
・Chambertin Clos de Beze’84 Louis Jado
全く動きが無い訳ではないですが、やはり後半にかけての何時ものご常連さん方のご利用が辛うじて。ただただ、これが僕の何時もの展開でもあるのですが素敵な顧客の存在に感謝いたします。
限られたお時間のお話ではあったのですが、結局は両手に華の状態だと1本では終われませんよね。
やはり正直この位にヴィンテージのお姉さん方が、僕のワインバーのワインの内容や意味合いをご理解いただけるターゲットかと思われます。
’83’84ではご準備出来る銘柄も限定されますが、先ずは’83のお姉さんにはシャンパーニュが存在するので。
確かにおっしゃられる通りこの銘柄のグラン・ブランは、ややスパイシーな側面も持ち合わせているような。思いっきり蜂蜜のニュアンスではないのでは、確かです。熟れたムルソーのように、深夜の仕切り直しには最適な1本だったかな?
こちらからは2本目を躊躇しましたが、その気になられればお勧めの銘柄は限られてはいますが幾つか。’84ではシャンパーニュは存在しない、確か。なので手持ちはボルドーの白に貴腐のイケムがあったのですが、選択されたのは連夜の抜栓になるクロ・ド・ベーズを。中々扱わせていただく機会はない希少なグラン・クリュですが、’84の手持ちも最高のパフォーマンスになったかと。意外にもリコルク物だったのですが、むしろ’84だけに良かったかも。やや若い香りの中にも柔らかい酸のシルキーさに甘みはしっかりと。ただただ、余韻はこのヴィンテージ由来のものであることは否めません。
それにしても1年の違いがワインとその産まれ年の方の運命を左右する面白い例かな?

              Sommelier R.Imaura