Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

貸切 2発

本日のお昼間は、訳あって自宅の和室の大掃除を。店舗のカウンターバックに掲げる画材の額が、僕の部屋以外にもこの和室にも大量に置かれており。いそいそと僕の部屋まで運ぶことになるのですが、流石にどれの大きなもので僕の部屋はいっぱいに。今度は僕の部屋のロフトに移動させないと完全に物置状態です。
その後は店舗へワインの引取りに。昨夜は何本かセラーの完全の整理がてら、自宅地下セラーへと移動させるアイテムも選別しており。汗だくの整理は本当に大変で、もう少し上手に営業しなければ。
で昨夜の貸切 2発の晩は
・Hermitage Chante Alouette’76 M.Chapoutier 1500ml
・Chateau Boyd Cantenac’83 Margaux 1500ml
・Barbaresco’83 Gaja
・Dom Ruinart Brut’93
・Santenay’76 Joseph Drouhin
・Chateau Mouton Baron Philippe’73 Pauillac
中盤からお電話にて久々のムッシュは社員さんを引き連れて14名で。どうやら、僕のカウンターの前は先日オープンされたシャンパーニュ・バーに。ですからシャンパーニュからのお勧めは通りませんでしたが、こんな流れも致し方ないですが僕のストックもシャンパーニュも沢山あるので やや残念ですが。
ですので白ワインから。ヴェルジェのシャブリ・ブーグロ’99のマグナムもあったのですが、ヴィンテージでこちらに決定し。一応、ややひねた味わいのスタイルをお伝えしていたのですが途中やや色々と。個人的には花梨のような味わいが熟成したニュアンスと絡み合い、これはこれで個性的なスタイルかと。まま、その後のボルドーのマグナムもあっと言う間に飲み込むだけの勢いが14名様でしたら。
こちらの’83は上質なグラン・クリュ、マルゴー村の響きに惹かれるものですが、こう言った銘柄のマグナムも希少かと思われます。この1500mlも流石に綺麗な熟成で、このサイズでしか成し得ない味わいも。
〆はレギュラー・サイズですが、やはりここまでくると残念ながら先の2本のマグナムを一気に追い抜く味わいが。イタリアの帝王は最近あまり聞かなくなりつつも、そこは別としても アニスの香りも感じさせながらの官能的なネッビオーロ
この貸切ではパスタのオーダーと生ハムに巣蜂蜜と汗だくで。その上ワインセラーもマグナムを探す上でかなり荒れておりましたので、ひと段落では大量の洗い物とセラーの整理を。
そして深夜の2発目の貸切は何時ものムッシュにお姉さんがた。こちらもパスタを仕上げながらも、こちらはシャンパーニュからのスタート。贅沢だよな、ドン・リュイナールは’93でやや若いボトルながらも丁度ある意味では普通に飲み頃かと。溌剌さの中にも滑らかな質感は、ドンの名が冠される特別な銘柄であることはやはり。
赤はドルーアンのサントネイ’76で。やや、ピークは過ぎているとも思われるものの完全に酸は果実味に溶け込んだスタイルはこの年代でしか味わえないもの。
〆は久々にボルドーも。’73のバロン・フィリップですが、もうこの頃にはどうも皆さんオネムのご様子も。今宵は、それにしても深夜の謎かけに随分話題が盛り上がり。流石にお話上手なママさんの存在はその場を非常に和ませるものかと。

                      Sommelier R.Imamura