Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

またもや狂宴

ボージョレ・ヌーヴォーの解禁の晩でしたが、今年は寂しき状況で訳あって昨夜は僕のカウンターでは解禁に至りませんでした。まま、ですが昨夜はそれに余りあるまたもや狂宴が。
・Corton Charlemagne’96 Louis Latour
・Chateaunuef du Pape’96 Chateau Rayas
・Ruchotte Chambertin Clos des Ruchotte’86 Armand Rousseau
・Cristal’83 Louis Roederer
・Taittonger Collection’83
ボージョレ・ヌーヴォー、来年は本当にどうしようかな?確かにここ数年は、特にこの新酒のお祭りに関してはかなり限られた顧客の方々のみの扱いに限定されてもおりその必要性にも疑問符が。ただただ、ソムリエと言う職業柄全く意に介さないと言うのも如何なものかと・・・・・。
ですが、今宵も久々のお越しのムッシュ この方がお越しになられると必然的と言うと言い過ぎかもしれませんがほぼ貸し切りの状況にさせていただくことがほとんどで。
折しもヌーヴォー解禁を存じておられ0:00までの慌ただしいご利用の節もおっしゃられていましたが途中からそんな事態は回避され。こちらの方も”ヌーヴォーは、必要ないよ”の一言でした。まま、このラインナップでしたらそのお言葉は致し方ない。
何時もながら非常に可愛がっていただいているお気持ちも痛いほどです、ご期待には何時もワインではお応え出来ているかもしれませんが如何せん多店舗展開にはまだまだ役不足で。
いきなりからフルサイズのシガーが切られ紫煙は上がり続けるのです、ですので他のゲストの存在は色々な状況ですが結局僕も合わせて4本のロングサイズが。
そこからワインへとですが、やはりどうも白のブルゴーニュはモンラッシェよりはシャルルマーニュがお好みかな?安定感抜群のルイ・ラトゥールは’96なら尚更。また手持ちを運んでおかないと。
お勧めはローヌのグルナッシュを。可能ならば1度お試し頂ければ!正にそんなジャック・レイノー、妖艶な香りと濃密な果実の甘味に個人的には最愛の赤のひとつ。
じゃあ、ルソーとどっちが良い?そんな贅沢な問いかけのルショットでした。手持ちは’88’86でしたが少しでも進んだ味わいを求めて。どちらもリーデルのソムリエ・シリーズを使用しエルミタージュ・グラスとブルゴーニュ・グラン・クリュ。このみは有るでしょうが、ルソーのグラン・ヴァンの香りと余韻のコクも素晴らしく正直どちらかを選ぶ事など・・・・・。
〆はお連れの方やパスタを届けにきたオルトの谷村シェフも合流し贅沢三昧の’83のプレステージシャンパーニュの飲み比べにもなり。
偉大なクリスタルと洗練されたテタンジェ・コレクション、今宵は完全に軍配はテタンジェに。数年前に試した際はまだまだ硬かった’83クリスタル、そろそろ美しく熟成の花を咲かせているかと期待は大きくしておりましたが未だにミネラルの塊はで。時間と共にその真価は発揮し続けておりましたが、テタンジェ・コレクションの方は正に飲み頃を最初から。妖艶な蜜の塊は正に今宵の〆に相応しい。
最後は酔いましたが、何時もながら有難う御座います。

                   Sommelier R.Imamura