Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’59’24

うーん、相変わらずのこのビルのテナント間の認識の差は大きいだろうな・・・・。まま、所詮僕とて水商売で彼らとも?でしょうが、ゲストの苦言も痛いくらい理解いたします。ただただ、今回のテナント大家さんとの契約の更新時の交渉も結局お金での対応しかまゝなりませんでした。
自身の力不足ながらも、やはり男性陣の欲望のベクトルが風俗へ向く限りは致し方ないでしょうか。
昨夜は、まま空きボトルながらも玄関前のシャトー・ディケム’81にカミュのシャンベルタン’88のマグナムが砕かれていました。何か一言でも伝えていただければまだ・・・・。
で昨夜のこれまた素晴らしいワインが珍しく続いた晩で
・Savigny Les Beaune’59 Barole 
・Chateau Palmer’24 Margaux
・Cabernet Sauvignon Artist Series’95 Kenwood Somoma County
年に数回のお越しの神戸からのドクター夫妻、今回も大分間は空きましたが毎回お取り置きのボトルの存在もありしっかりと覚えていただけております。そんなムッシュにも、やはり玄関周りの苦言は重々。
今回はバローレのサヴィニーを。伝説にもなりつつあるバローレのボトル、ましてや’59ヴィンテージと言うのもまた興味深く。アペラシオンが幾分穏やかなものの、このボトルは数年前にもテイスティングの機会があり流石の偉大なヴィンテージの濃厚さを。今回のボトルも前回同様未だに元気な存在で、色合いもまた美しく。やはり特別な生産年は時にワインのその長命な姿をはっきりと。
続いてはボルドーの’24に。このパルメ、残念ながらエチケットではその銘柄は確認出来ますがヴィンテージが見えておらず。ただ、信頼出来る業者とボトルの形状は明らかに戦前のもの。まま、’24のパルメの贋作もわざわざ造らないでしょうが・・・・・。
このボトル、恐ろしいほどピュアでひねた味わいを持たず。コルクは残念ながらボロボロでしたが、今まで試したムートンなどよりも明らかに状態が良すぎてむしろ本当に?そんなワインで。ただただ、僕も合わせて3人とも美味しい!の中身で。で、不思議な気持ちながらも辛うじて乾いたコルクから砕けたコルクから192xまで見えたのです。そこまで見えればまま、安心感もまた。
ワインとは本当に不思議な体験を何時までも味あわせてくれるもので・・・・・。
ちなみにルイ・ラトゥールのコルトン・グランセ’34とマルゴー’24はお取り置きで。
深夜のムッシュは今宵はオーストラリアのお連れの方を。ワイン・インポートをこれから大々的に、だそうですが、ままワインに対しての認識とビジネス・スタイルも異なる部分もございましょう。失礼があったかもしれませんが、お許しいただければ。
ムートンのような趣向のケンウッドのアーティスト・シリーズ、今宵も’95ながらもやはり活き活き。このヴィンテージとは思えない!でしたが、いやいやでは普段お飲みのより若いヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンはどんな感じで?そんなやりとりもございましたが、やっと16年ながらも中々馴染んだ味わいとは思いますよ。タンニンが熟れてるもの。
またまた、ご一緒出来る機会が楽しみです。

                   Sommelier R.Imamura