Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ノスタルジー

本日のお昼間は、着々と12月の入荷のワインが。ワイン商から届けられるワインの予定は、12月だけでも大量のものでいったんは配送予定が集中してしまい1日に数ケースが届く予定でしたが自宅地下セラーまで移動させる作業も体力的に中々なので毎日1ケースづつお届けいただけるように変更していただき・・・・・。
で今回はボルドーが中心で。全てがオールド・ヴィンテージで、興味深いものも幾つか。
’64のマルキ・ド・テルムと’78パルメはマルゴー村で、’66のグリュオ・ラローズが以前の変形ボトルで’79のタルボ同じくサンジュリアン。ポムロールからは’66のル・ゲ。グラーヴからは’85のドメーヌ・ド・シュバリエ。ポイヤックの’74クレール・ミロンに’55のラランドに’75のラトゥールのセカンド・ラベル、ちなみに’60のムートンとラトゥールもございます。
来年の特集にご準備させていただく予定で休ませ中で。
で昨夜のノスタルジー
・Barolo Sperss’96 Gaja
・Chassagne Montrachet’83 Jean Noel Gagnard
・Wehlener Sonnenuhr Riesling Kabinett’97 Meulenhof
前半にお越しのドクターは、21:00までの制約を今宵は。世代的にも近いムッシュですが、前回はどうやら直ぐお近くのクラブさんでシャンパン・タワーなるものを強制されたようで大分懲りておられたような。まま、それでも今宵も懲りずお約束されておられるのですから流石です。
短時間の場合は、ハーフ・ボトルの使い道も。ピエモンテではこのスペルスは、ノスタルジーの意味だそうで。イタリアの帝王の造るイタリアワインの王様のスペルス’96はハーフながらも未だに頑固なスタイルでもありますが、ブルゴーニュの香味を放ちながら余韻にたっぷりのタンニンを携えて。小さいからと言って侮れない375ml。
今宵はお互いに忘年会を別々でこなされての待ち合わせのお二人は、〆の上質な白を。ヴィンテージ’83には意味がもちろんですが、このシャサーニュ確かに余韻は長くはないものの円く洗練された味わいに熟成されモカのニュアンスも非常に美しく。これこそノスタルジーの極みなのですが。
こちらのマダムでしたか、お噂には聞いておりましたがそのお噂とは裏腹な外見の凛とした印象の方で。ですが、やはり人の噂も煙のない所には立たないものですか・・・・・。今宵の僕のお店のお手洗いは嵐のように・・・・・。
これまた何時もとは裏腹に”モーゼルで!”とおっしゃられたドクターの下心は昨夜は如何に?と言ったところかな。薄甘口のリースリングの久しぶりの味わいにほっこりとしていたのは僕だけです。

                  Sommelier R.Imamura