Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お持ち込みワインお食事会

プリムールを辞退した五大シャトーの雄のシャトー・ラトゥールが牽制するように蔵出しでバック・ヴィンテージをリリースするそうで。まま、それでも’95ヴィンテージのみでセカンドのレフォールドの’05も出されるようですがどちらも正直まだまだ飲み頃とはお世辞にも・・・・・・。
で昨夜のお持ち込みのワインお食事会は
・Krug Grand Cuvee
・Chateau Lafite Rothschild’02 Pauillac
・Chateau Margaux’02 Margaux
・Chateau Latour’02 Pauillac
・Chateau Mouton Rothschild’02 Pauillac
・Chateau Haut Brion’02 Graves
先日お預かりしておりました、’02ヴィンテージのボルドーの左岸の五大シャトー。先ほどの話題ではないですが、こちらもおそらくはプリムールで購入された5本でしょう。10名様でのワインお食事会にてご準備させていただいておりましたが、流石に一人で全てこなして行くのは中々大変なのです。まま、昨日はお昼間に子供たちを連れてシルバー等のセットは終わらせておりましたが たった2品のお料理でも10名分のお料理は汗だくで。ご了承もいただいておりましたので、1皿目のお料理は開宴前30分ほどで盛りつけを。
スタートはクリュッグで乾杯を。その後は直ぐに盛りつけられたお料理をサーヴしていくのですが、お一人はベジタリアンの方がおられこの作業も。まま、バニャカウダを手早く仕上げながらオーブンでシェーブル・チーズを焼き上げてココットも添えて。他の方にはパルマ産の生ハムにサラミ、カマンベールチーズに鴨のパストラミ、ホワイトアスパラとチェリートマトのピクルスに無花果の赤ワイン煮をひと皿に盛りつけて。
その後は立て続けに5本のグランヴァンを抜栓していくのです、もちろんワインやお料理のご説明もこなしながら。ですが、普段扱う機会の少ない若いヴィンテージのコルクなだけにこれが非常に固く気難しい状態で。汗だくでデキャンタージュまで仕上げていくのですが、テイスティングも手早く済まして個人的な感想では明らかにムートンが開いている。後は全て想像通り固く閉じこもるものばかり。なのでムートンからスタートで後はリストの並べられる順位にて。グラスも予定していたものとは少し変更もありましたが10名xワイン5種にシャンパーニュに水グラスで計70脚、これだけリーデルを持つワインバーも沢山は無いような・・・・・。
そしてメインのお料理の牛ほほ肉と牛タンの赤ワイン煮込みにジャガイモも添えて。盛りつけだけでも一苦労ですが、まま何とか何とか。キャラメルのアイスクリームまでお出しすると後はワインのサーヴィスに水を確認しながら片付けも少しづつ。宴たけなわで3時間九合だったかな?
終盤にテイスティング・グラスに残しておいたワインをまた啜りましたが、やはりムートンが一番印象は良かったかな。そして、マルゴーが香りが開きつつで余韻が優雅に。流石の一言でしたが、後の偉大なシャトーはまだまだ時間がかかりますよ!ちなみに我が家のお坊ちゃんの一人目が’02ヴィンテージです、自宅地下にはこの5種は静かに眠っております。もちろんまだまだ抜栓の予定は10年以上先のはずかと。
こんなご利用も、これはこれで有難い。ただ、こちらのムッシュ ワインがもし足りない場合の為に今宵また2本のワインをお持ちだったようで・・・・・。1本ぐらいは僕の手持ちのワインも飲んで欲しいのですが・・・・・・・・・・・・・・。
あ、その後にもボルドーカントナック・ブラウン’97を楽しまれるムッシュが別件で。こなれた味わいにこちらの存在意義も大いに感じながらでしたが、まま今宵は格付け上位の敬意を払い。
                Sommelier R.Imamura