Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

偶然の’76

忘れてました、昨日も”つぶやき”ましたが’07のワインをもう一銘柄購入しており。”サティスファクション”ワイン名をこう聞いて思い浮かべることが出来るものはそうそう無いかもしれませんが、まあパッケージ商品であることには間違えなく。画像を見ていただけば一目で解るものなのですが、アナログなページでお恥ずかしい。
漆黒のボトルにあの赤いミック・ジャガーの舌と唇のトレード・マークが。確かカリフォルニアのカベルネ・スタイルかと思いますが、上手いことスタイリッシュに仕上げられたパッケージに思わず。偶にはこんなジャケ買いもありでしょうか?x3本だけ、x3は個人的なストックに。
で昨夜の11月のスタートは長く長い晩から
・Bourgogne Les Bon Baton’96 Philippe Lecrerc
・Aloxe Corton’76 Louis Latour
・Mauriziozanella’95 Ca del Bosco
・Nuits Saint Georges Les Vignes Rondes’76 Daniel Rion
結局、だらだらながらも飲み続ける晩で。それでも顧客の皆様の動きは、季節の良さも感じます。
歯科医Kは、しばしの時間つぶしも兼ねて。新樽を多用する彼のセラーの衛生面には些か驚きましたが悪い意味で。ただ、力強さも兼ね備えたブルゴーニュでもありますがやはり’96は未だ飲み頃が見えず。収斂性に富んだボトルかと。
毎回、驚かされる話題ばかりですが半分は信じられない!でも、良く解らないからどうでもいいや。祇園らしくて。
ヴィンテージ’76のマダムは、相変わらずですがルイ・ラトゥールの安定感も相変わらずの優等生。続く’95のミラノの特別なキュヴェながらもだらだらと飲み続けていた僕には何ともパワフルで堪えるボトルに感じられ。
この間にも久々の建築家のムッシュのお越しなど、へろへろの状況に。
〆はダニエル・リオンの’76の無骨な1本。ですが、今宵のボトルは意外なオールド正規品ボトル。綺麗な状態の蝋キャップも健在で、何よりも活き活きした酸のバランスが美しく。もちろん熟成した味わいもまた既に現れているのですが’76は固く仕上がった年、そんな意味でも未だに曇りのない晴れやかな酒質だったような。会話はやや詰められ気味でしたが。
Sommelier R.Imamura