Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Lalou Bize Leroy

それにしても昨夜は、随分な表現を。愚痴っぽい話からの始まりなのですが、初めてご利用の遠方の弁護士さんのようでした。
私のワインリストをじっくりと見つめていただき、おそらくはワインはお好きなご様子でしたが”これでは商売は成り立たないだろう”と終始何度も。まま、このご時世ですので正直中々難しいとはお伝えしましたがサービス業とは言えお客様とは言え何とも失礼なお話ではないでしょうか?
確かにこの手の方も偶におられますが。悪意は無いのかもしれませんが、大抵のこのタイプの方の飲んでいただくワインは・・・・・。
で昨夜の気分を切り替えるワインは
・Corton Charlemagne’94 Domaine Leroy
・Gewrztraminer’98 Rune Mure
・Auxey Duresses’99 D’Auvenay
・Latrichieres Chambertin’76 Camus Pere & Fils
前半からお食事を兼ねての何時ものムッシュ、仔羊を焼いてお待ちしておりましたがかなりの煙に一時は翳むような店内で。
この高価で希少な白髭は、お持込でした。残念だったのはかなりの噴きの状態で。ただ、流石の味わいで’94ながらもお食事と共に楽しめるタイプかと。ただ、シャルルマーニュは先日のLLの’82のような長熟のもので。
この4種の中に置かれるとやや世界観が異なってしまいますが、個人的には大好きな造り手であり愛らしい飲み頃のアルザスのスパイシーな銘柄かと。
後半は前半の白髭もあり、何時ものマダムに甘えさせていただきソムリエ冥利のルロワの白を少し比較しながら。地理的にもまったりと言うよりはミネラルを主張するものかと。それでも彼女が仕込むと流石に多少の熟成も相まって素晴らしく複雑な青リンゴからブリュレのニュアンスまで幅広く。
奇遇に寄られたマダムも合流され一気に熟成感が進むラトリシエールに。相変わらずカミュのグラン・クリュは熟成させてあげると綺麗なノスタルジーが全開で十二分のパフォーマンスを。
やや長い晩にはなりましたが、手強い女性お二人では尽きない話題が延々と。

              Sommelier R.Imamura