Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

未だ9月は

本日の出勤時に伏見稲荷の京阪の駅で、ゲストのマダムとばったりと。どうやら近々シャンパーニュブルゴーニュに行かれるそうで。
そうだな、考えてみれば’05に嘗ては大所帯のスタッフと共に訪問していらいフランスへは遠ざかっております。9月のバカンス時期ながらも、もうじき収穫が目前のシャルドネピノ・ノワールの甘みは忘れがたいものがあるかと。
まま、でも中々難しいですな権利譲渡いただいてやっと2年と3か月まだまだ余裕はございません。ただ、そこで無理をして久々に現地の風にあたることも閉塞感の打破にもなるのでしょうか?
で昨夜も未だ8月のようなカウンターでしたが
・Nuits St Georges’64 M.Javouhey
・Batard Montrachet’88 Leflaive
・Beaune Avaux’64 Leon Violland
・Chambolle Musigny’76 Coron
営業強化期間なのでしょうか?今宵もエージェントさんが。ただ、今宵は私にとっても最大の取引をさせていただく遠方のワイン商の方だけに。
このネゴシアンの’64は、以前クレーム対象のボトルでした。ただ、珍しく対応が叶わなかったもの。ですので何時か彼女にテイスティングをさせてやろう!そんな思惑が。ご理解だけはいただけましたが。
かなり落ち着きを取り戻したルフレーヴの極上のバタール。もうこんなヴィンテージには出会えないでしょう、じっくり待ってあげるとデキャンタの中からむくむくと立ち上がる誘惑的な甘美な液体に。モンラッシェの取り巻きはどれも赤には表現されない何か神がかり的なものを。
意地悪ついでに本当のブルゴーニュの’64はこんな感じでは?のレオン・ヴィオラン。意外に販売はされてもテイスティングはされてないワイン商の方々もおられるもので。そんな意味ではソムリエとはなんて贅沢な生業なのでしょうとノムリエを自負します。
透き通る透明感にガーネットの輝きは正に。
〆は何時ものドクターのお越しに。今回も思いましたが、本当にブルゴーニュの造り手に関しては何よりも知名度が低い方々の場合はテイスティングの経験が問われます。特にこのコロンと先のレオン・ヴィオランは何時もお利口な価格の割にも十分な満足感を得られるピュアなブルゴーニュかと。
       Sommelier R.Imamura