Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’86’88

豪雨の本日のお昼間は、退屈そうな長男を助手席に乗せてお茶屋さんの売り掛け回収に。売り掛けに為られる芸妓さんもほとんどおられなくなり、実際に彼女のご利用が数字にはっきりと見えてきます。星の数ほど祇園街にはお店はございますが、そんな中でのご利用に感謝いたします。
帰宅前に職場での仕事用のチュードルのデカ薔薇をオーバーホールに。手巻きの巻き止まりが無くなり非常に問題がありましたので。奇しくもこちらにお寄りした際がゲリラ豪雨のピークでした。
さて、やはりバタバタしてしまった昨夜の金曜は
・Chambertin Clos de Beze’86 P.Damoy
・Ravenswood Pickberry Vineyards’88
懐かしいムッシュのお越しに時間を遡った感覚を得ましたが、ワインのそれとはやや異なります。
中盤までグラス・ワインとややゆっくり目のお食事の対応に追われてしまい、結果としては内容も数字も納得には至らず。まあ、週末に有りがちな状況が見てとれましたので。
後半にかけてのドクターは今宵も。ピエール・ダモアのクロ・ド・ベーズ。’86としたら時代的にはやや色々でしょうが、そこはグラン・クリュ期待以上の。ただ、今回は先走る私の使用に問題がございました。テイスティングも兼ねた今宵の抜栓はまだまだ落ち着きを得ず、ブルゴーニュに求める透き通る輝きがスモークに。それほど問題はないかに思われましたが、やはりこの照明の中でも気になりました。何とも申し訳ない。
2本目はカリフォルニアの優良な造り手、レイヴェンズウッド。オールドは珍しく稀少ながらも今回はジンファンデルでは無く正にボルドースタイル。トロリと熟れた無花果の甘みを讃えながらのポートのニュアンスはカリフォルニアの熟成を物語り。ここには素晴らしい時間の遡った感覚が得られるのは正直なところ。
珍しくお支払いが為されなかった今宵、酔われていたのだろうか?それとも部下の方にお任せになられたのだろうか?

             Sommelier R.Immaura