Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

穏やかにスタート

5月の始まりが穏やかに感じられた昨夜の為、今月は休業日も多くいただくことも思いお昼は伏見稲荷に今月も。まあ、お天気も素晴らしく子供二人を散歩がてら。今月もがんばりましょう。
帰宅時から長男が少し熱を出し。微熱ながらもこのところの騒動もありますので心配で。ちなみに妻はここ数日鼻かぜを、次男も鼻をたらしているのでうつっただけでしょうが。
さて、昨夜のグランヴァンは
・Nuits Saint Georges Les Vaucrains’98 Jerome Chezeaux
・Nuits Saint Georges Clos des Corvees Paget’79 Charles Vienot
・La Dame de Montrose’86 Saint Estephe
前半からのお食事のお客様に総皿10枚のお料理は、もう勘弁してくれー!と思いつつもありがたい限りでした。中々の長丁場に白のボトル2本は女性人のお好みが反映されていたのは、男性のお努めでしょう。
シェゾーのヴォークラン’98。骨太なニュイ・サンジョルジュもやっと10年の熟成で後半の膨らみが美しく。ピノノワールのヴァイオレットのアロマに優雅さが漂います。
同じアペラシオンで微妙なクリマの違いながらも造り手以上にやはりヴィンテージは物を言います。未だお利口な価格でオールドが見つかるシャルル・ヴィエノ。個人的にはほとんどが好印象な中々感心させられるワインばかりで。今宵は’78のマダムながらもこの1年ずれたヴィンテージも決して見劣りなど。熟れた妖艶なニュアンスは鼻腔を支配しシガーを求めさせる危険な果実かと。
上手いことご利用いただければ幸いなのですが、他のソムリエさんがたと比較されてしまうのも致し方ないですが表現方法次第では。
そんな事もあってか、今月のお勧めのラフィット’71のご所望がこのモンローズのセカンドに取って代わったのも深い意味が有ったのかもしれません。まあ、ボルドーはそうではないとは言いながらも一期一会のワインの世界感ですのでこれもまた、他のより相応しい方のもとへと。
まあ、それでもこのラダームド・モンローズ’86も十二分に美味しいのですが。熟成したボルドーのカカオの味わいに今宵は男性陣お三方でしたのでそれも理解いたします。
      Sommelier R.Imamura