Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

本年もありがとうございました

ああ、遂に今年も大晦日を迎えてしまいましたね。自宅の伏見稲荷近辺はもう屋台や新規オープンのお店がこの日を待ちわびての開業などあられたような。
私はお昼間に最終の雑用と言うか1月のダイレクト・メールの投函を京都駅前郵便局へ。慌しい郵便局にはお正月とは無縁の世界が。
そして来年は”ぶどうの蔵”も12年目を迎える予定で。遂にと言うか山口さんから引き継ぎまして6年目であり、一時はソムリエ4人料理人さん2人を抱えた所帯も残すは私一人での再出発を来年より。不安も大きくございますが、私なりには出来ることは変わりなくそしてよりいっそうの努力を誓わせていただき。今後とも皆様のご支援とご愛顧をいただければ幸いでございます。
さて、昨夜の何とも奇妙な展開の晩は
・Chablis Bougros’97 William Fevre
・Morey St Denis’89 Louis Jado
いつものマダムお二人は、相変わらずのお人柄ながらも私の後輩の来店に気を良くされ。中々の男前にややおば様化されていたのはカウンターごしの本音ですが。
それにしても彼は今はお茶屋さんのバーにての勤務のようですがチャージにお一人¥7,000−の価格を。それでもお安いとの表現がなされる顧客の方々に世界観の様々さをまざまざと。
結局2本のボトルでも足りられないのは何時もながらも白の2本目は、シャブリのグラン・クリュを。ウィリアム・フェーブルは昨今の評価は非常に、この’97は以前の所有者の時代のものでばらつく評価ながらも、そこはそこでやはり特級畑。極上のふくよかさに絶妙な酸とのバランスは流石の一言。濃密さはトークの内容と同様かと。
今宵の最終はいつものムッシュとマダム。村名ながらもこのモレ・サン・ドニの’89は素晴らしい味わいを。ルイ・ジャドはこのところ機会が必然のように増えておりますがこの偉大な’89は流石のひとこと。後半ながらもするすると飲み込んでしまう現実が美味しさの証明かと。
何とも今宵はマダムが飲み足りられない様子でしたが、そこそこに。そしてお早いお年玉にも感謝ながら少しお恥ずかしく。
さて本年の最終の大晦日の営業は如何なものか?昨年はDRCを2本扱わせていただきましたが今年はムッシュは東京のようですので・・・・・。
皆様、良いお年をお迎えください。
       Sommelier R.Imamura