Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

オールド・セギュール

本日はお昼間にご常連さんのドクターの来年度のご自宅用のワインのお渡しを。年々お題としては問われる内容が難しくなるものの意味あるボトルを私にご依頼いただけるのはとても光栄なことかと。
さて、昨夜は引き続き年末らしさを維持し続ける中々の慌しさに後半は酔いも廻り始め。
・Chateau Calon Segur’42 St Estephe
・Opus One’92 Mondavi & Baron Philippe
・Chateau Calon Segur’61 St Estephe
・Chateau Calon Segur’62 St Estephe
うーん、何とも極端な銘柄ながらも素晴らしい体験をさせていただいたのには変わりなく。
前もってお伺いさせていただいておりましたのでこちら用にはハート・ラベルを。基本的にはこのハートをあしらわれたシャトーがセイフティーなゲストながらも今回はヴィンテージに於ける期待と不安は入り混じるものでした。
ただ個人的にもこのシャトーの’42は試した経験は無く作柄的にもやや不安な記述が。予想通りコルクはハートブレイクどころでは無く粉々に。そして香りのニュアンスもかなり進んだ砂鉄や生肉のひねたものが中心で。ですがここからが状態の良い熟成したボルドーの面白いところです。正に起こされるかのような果実の膨らみに60年以上の時の重みは良い意味での影響を。
やや目線を変えるオーパスを。’92はしなやかながらも’42の後にはとても強固に感じられどうにも受け入れがたい酒質ながらも特有の仕上げられたかのアロマに一様の理解を。
何ともここで止まることなど出来なかったようで結局’61’62と立て続けに。’61は偉大なヴィンテージでシャトー元詰め、アメリカ周りとは言え極上のポートを想像させるものであることはもう照明済み。
そしてこの’62はネゴシアン元詰めの愛らしい真っ赤なハートが小さく描かれた珍しいボトル。実はかなり前よりご所望いただいておりましたがお渡しは渋っておりましたが、ある業者さんで見つけれた為。世評ではシャトー元詰めのものに価値は見出されるものですが今回の’62は幾分アドバンテージはあったもののこれもまたヴィンテージを理解される方がたには恍惚のひと時であったことは。
今年も稀少なワインをお供させていただきありがとうございます。
Sommelier R