Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

つづき

結局、お店の中は完全に占拠していただく形になり、極上のワインの酒宴に為りました。ですが、年内最後とおっしゃられる顧客の方々のお越しを何組かお断りせざる負えなかったことはお許しください。
さて、シャンパーニュからの仕切りなおしはチャーチルに捧げるポール・ロジェの極上のマグナム。’95はやっとふんわりとした泡の質感を持ち始めており華やいだ今年の年忘れに相応しく。
赤は私自身も思い募る1本のマグナムでした。曰くつきのコスタ・ルッシ’82でしたが、当然の如く極上の熟成したスミレのブーケを全快に放ちながらネッビオーロのみの為しえる、彼のみの為しえる心解き放つ味わいにもう少し自身の体に流し込みたい欲望もございましたが、このあたりから収拾がつかず。
3本目のカントナック・ブラウンのマグナムはボルドーらしさをはっきりと主張する’81。ただ、何故でしょうか?ボルドーのヴィンテージの瓶口は随分とカビだらけに為ってしまっているものが多く。おそらくは個人のコレクターかネゴシアンのものになるとは思いますが、やはり蔵出しに信頼感があるのでしょうか?まあ、個人的には中身の問題ですので美味しければ問題はないのですが。
最終にはボトル・キープと言うかお取り置きのムートンのブランディーを。シガー・パーティーのような様もございましたが、本当にこちらには今年も最大のお世話になりました年内もまだございますがまた来年もどうぞよろしくお願いいたします。

            Sommelier R.Imamura