Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボトルむら

年の瀬の銀行処理も何とか終わり。相変わらず支払の額ばかりは驚異的で中々手元にはお金は残らないもので。
さてさて、昨夜のクリスマス・イヴの動きは。
実は前半のご予約は、お一組だけで。日割りとクリスマス・プランなどの対応を考えていなかったのもそんな結果かもしれませんが、まあワインバーとしての展開を重視したここ数年の流れの中では当然の結果だったかもしれません。
・Chambolle Musigny’78 Comtes Georges de Vogue
・Vosne Romanee La Grand Rue’72 Henri Lamarche
ほっと胸を撫で下ろすかのように、20:00ごろからのお電話が鳴り始め結局、満席の上にお断りも。こんな日には当たり前かもしれませんが、気持ち穏やかにしていただけ。
まあ、思い出していただけたのは本当に嬉しいかぎりでここも感謝の気持ちでございます。ただ、ファースト・ゲストで始めてのご利用の若いカップルの方の怪訝な表情にはこちら側としても十分に理解が出来ましたが。
久々の彼女は、1本目はお持込いただいていた出来の良いヴィンテージのジェネリック。造り手は最上なだけに流石のパフォーマンスではございました。
この2本目が面白かったのです。ロマネ・コンティとラターシュに挟まれる位置的には悪いはずがないこのラ・グラン・リュー。ですがヴィンテージが。かなりネガティブな印象の上に前回の試飲の記憶は鮮明に。
明らかに進みすぎたランシオの香りに、辛うじての果実味は何とかと言う感じで。ただ、個人的には理解は可能な範囲で。
ですが、相変わらず彼女の引きのよさは今宵も顕著に。前回とは明らかに異なるコルクの状態の良さに驚かされながらも引き込まれるほどのピュアさにブルゴーニュの偉大なピノノワールの美しさが十二分に表現されており。
〆て3本の仕入れでしたが、最後の1本はある顧客のご自宅にお渡しさせていただくご予定に。この最後の1本の状態は外観からはほぼ同じ感じではありますが、如何な結果が待ち受けているのでしょう?何れ結果は出されるかと。
流石にこの晩は、引けが早い中盤までの穏やかな晩でした。

           Sommelier R.imamura