Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

難しい・・・・

世の中上手く出来ているもので、忙しさの後には閑散としてしまう晩も訪れるもので。休肝日に充てることが出来ましたが、極端すぎて何とも・・・・・・。
後半の同業者の方を伴われたワイン・ラヴァーは、グラスにて色々と。
・Saint Aubin’01 Louis Jado
・Bourgogne Pinot Noir’01 Montille
・Volnay’01 Jean Boillot
・Volnay’00 Marques d’Angerville
和食の料理人さんをお連れになられており、日本酒とワインについても色々とおっしゃられておられましたが何分にも前向きな若い方は素晴らしい。
流石に4名様にてグラスを別々におっしゃられると約20種のバイ・ザ・グラスでもほぼ全てをお試しになられるような形に。
前半は白ワインを中心に爽やかなソーヴィニヨン・ブランとやや薄甘口なリースリングにお好みを見出されておられました。
後半は特にゲストのお好みにも反映されましたがブルゴーニュが充実した晩で。個人的には畑や造り手の良し悪しも気になりますが、ヴィンテージ熟成感と言うものもグラスであっても良く良く考慮すべきかと。確かに稀少なボトルでもありますが極端に若すぎるものは本来の姿を全く表現しきれておらずその行為自体にも残念さが漂います。
とは言えまだまだ若くもありますが、幾分飲み頃に達しつつある2000年代前半のアイテムに漂う香りは十分なものが。サントーヴァンの火打石の香りとモンティーユのチャーミングなイチゴ味、ジャン・ボワイヨのバランスの取れた果実味にダンジェルヴィーユの貴族的な物腰はさすがの一言。特に一気にピノ・ノワールを並べてみるとやはり格と価格に於ける信憑性にも頷かずにはおられないものが。
〆は荒めのグラッパにて喉元を暖められましたが、皆様も朝はお早い感じではありました。
うーん、消化不良の晩で。

            Sommelier R.Imamura