Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やはり中盤以降

終わって見れば何となく綺麗な数字に繋がる微妙な晩でした。前半の弱さを露呈してしまう典型的なワイン・バー使いのゲストがほとんどで。
・Beaune 1er Hospices de Beaune’98 Nicolas Rolin
・Chateau Gloria’94 St Julien
・Chateau de Pommard’90 Jean Louis Laplanche
・Cervaro’98 Castello della Sala Antinori
・Chambolle Musigny’93 Christian Clerget
・Chateau Petit Villages’80 Pomerol
・Puligny Montrachet Sous le Puits’96 Verget
お早い時間にお越しのお初のご利用で閑散としており、ましてや花見小路のグロッサリーさんにてお席をあぶれて来られた状況だと格好は付きませんな。まあ、これはこれで仕方なく割り切りながら。前向きな方にはチャンスなのでしょうし。ましてやブルゴーニュ・ラヴァーで有るならば。グラスにて腕試しをされるように後半はハーフを。やや、果実味に野暮ったさはあるものの豊満なスタイルに理解が有られるムッシュには甘い甘い時間が妖艶なお姉さんと過ごされたのでは。
グロリア’94、確かにムッシュがおっしゃる通り’01とはしなやかさが比較にならないかと。このあたりがバランスのアペラシオンの強みで。
連日ですがムッシュ、食欲不振の中結局お人数も増えられ2本を。こちらも1990のヴィンテージが1x90に削られたラベル不良。まあ、1890では無いので前向きな’90はこの定まらない造り手のポマールすら印象を良く。後半に酸が落ち着きラズベリーのニュアンスが。
チェルバロ、イタリア・ワインの白を強烈に印象付けた銘柄のひとつ。懐かしい’98が手に入りましたので、久しぶりに個人的に飲みたかった。やや、閉じこまる味わいではあったものの10年の熟成は少し目覚めに時間を必要とする強固な白。
久々に外交的なシャンボールに出会った気が。グラスに残されたワインはチェリー・リキュールの如く。
お疲れになられましたね、最後は目が細くなられたムッシュでしたが。今宵手持ちが1本だけのヴィンテージ’80の綺麗な熟成に胸を撫で下ろし。