Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

レチョート

こちらの勝手も含めてお支払いを遅らせていただく形になっていた決済がしていただけ。ですがクレジットですので、先の話になるのですがそれはそれで。ご利用をいただき続けるムッシュにはそんな無粋なことは。それにしても次は黒い色のカードをターゲットにされるのは、展望にも期待されます。
・Recioto Merlot’04 Sogga Pere et Fils
・Clos St Denis’83 Louis Latour
寺社仏閣関係も祇園街では、顧客層のひとつでしょう。東京からお越しのムッシュは京都でのスケジュールを他に掌握されてしまうような方でもあられ。ですがお見かけには反してお酒はあまりお強くは無く、基本的にはソーテルヌをグラスにて。私は長きに渡りバルザックのシャトー・クーテ’95を使用し続けており、中にはまだ持ってるの?と思われる方もおられるのでは。ただ、在庫が有る内にと2ケース頂いたのは正解だったと思います。
そんなムッシュには今回赤の甘口のリクエストがあり、正直赤の甘口は思い当たる銘柄も幾つかありますがコストと次のアテンドが難しいのは本音で。少しでもリスクを減らしてくれるハーフ・ボトルの長野県の小布施のワイナリーのメルローの干しぶどうから造られる影干しタイプ。
濃密な甘みを凝縮させ、バックボーンに隠れた酸がバランスを整え意外に余韻はすっきりと爽やかに仕上げたレチョート。こちらと後半のシガーのムッシュとマダムにお勧めして使いきる理想的な。
職業病かも。お生まれ年を記憶していく作業は。まあ、それにも耐えうる経済観念をお持ちの方でなければなりませんが失礼ながらお一人の男性で複数のマダムのヴィンテージを間違えなく意識するのは中々大変ですよ。面白いですけど。ルイ・ラトゥールのクロ・サン・ドニも最後の1本でしたね、’83はいくつも大切に扱いましたがこのアペラシオンの兄弟のようなクロ・ドラ・ロシュの’83と思いで深い1本かと。リコルクはされておりながらもゆっくりと寝かせられ熟成の姿が綺麗に見て取れ熟れたグリオットの味わいが遷ろう妖艶な。珍しく酔われておられたムッシュに後半はほとんど私が。
7月もはやいもので後半戦に。大変勝手ながら20日の日曜から22日の火曜まで棚卸しを兼ねた連休をいただきます。ご理解のほど。

            Sommelier R.Imamura