Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

そんな意味でも

上手く書ければいいのですが。本日の出勤時に京阪の駅でばったり以前ボランジェのエージェントだった商社の方と。今は別の飲料メーカーさんの営業職に就いておられ。ワインとは180度異なるお茶の業界に。2年ほど前のトラブルでボランジェ自体も彼のエージェントから撤退され、現在のよりサイズの大きな商社さんに為り、プライスも少し下がりましたが個人的にも彼の動向も含めてワイン業界の先行きには不安も消し去れません。正しくパワー・ゲームの状況には・・・・・。
そんな意味でも昨夜も寂しい私共でしたが、ここもまたご常連さんの動きに。
・Savennieres Clos de la Coule’e de Serran’89 Nicolas Joly
・Charmes Chambertin’81 Geantet Pansiot
昨夜は都ホテルさんで大きな宴会があられたようで。その流れでいつもの芸妓さんとムッシュが。ここにも花粉症と戦う都踊りのお稽古に必死の彼女でしたが、相変わらず楽しげな。ソムリエの資格も持たれるムッシュは、特別なサヴィニエールを。ビオディナミの先駆者の彼のオールドももう最後の1本でした。この’89と’90は最上の印象で。そして転換期の’80や’70年代はもうなんと言うか・・・・・。
シュナン・ブラン、このぶどう品種を答えることの出来なかったムッシュですがそんなお遊びもまた彼ならではのバイタリティで。タイムの蜂蜜の香りとローズマリーのアロマティックなブーケにロワールの白のポテンシャルもまた一際の。また、いつか出会いたい稀少なワインのひとつ。
ジャンテ・パンショ、近年の評価をかなり上げた造り手のひとり。ただ、個人的には扱うボトル全てにエレガンスを感じさせない、ややぼったりとした洗練さを欠くワインがほとんどだったような。ただ、今回は本来のモレ・サン・ドニ村のワインでは無くジュヴレのワインが多数。まして熟成したシャルムやプルミエまで。ある種の思い切った購入になりましたが、安堵の味わいでした。流石に北のアペラシオンに上がり酸のニュアンスもまた緻密さを感じさせヴィンテージ’81の興味深さも合わさり干しいちじくの甘美さも持ち得て。
来月は少しこの造り手のオールドもお勧め出切れば。あ、随分とお支払いを纏めさせていただきかなりの高額なご請求になってしまい驚かれたと思いますがお許しください。 R