Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

長い晩

遠方からのゲストで個人的なアドレスに予約メールをいただくゲストとは前半からご一緒するのが常で。ただ、今宵は途中からお一人のマダムに状況変化を。そして深夜のご常連さんに至る中々ハードな夜でした。
・Meursault Clos du Cromin’99 Patrick Javillier
・Gevrey Chambertin Vieilles Vignes’88 Geantet Pansiot
・Beaune Graves’85 Albert Morot
・北信シャルドネ’04 Chateau Mercian
・Lanson Noble Cuvee Brut’88
ボランジェからスタートした何時もどおりのムッシュは、お料理に合わせながら少しづつ。やや、時計の針を早く進め始めた感のあるパトリック・ジャヴィリエはトロリとした美しい黄金色に。贅沢にルクルーゼに放り込まれた魚介の様々なジュースが、盛り上げるマリアージュ
久々にブルゴーニュへ戻られたような。ジュヴレとは言え、末広がりの’88に拘られるムッシュにお人柄を今宵も。こちらも香りとは裏腹のジューシーな果実味を。今月は予定通りのジャンテ・パンショのセールスが順調で。
就職祝いを兼ねたマダムは、お年が全く信用出来ない方で良い意味で。流れからブルゴーニュを。アルベール・モローも無くなりそうです。お利口なボーヌのぼったりとした甘みをもたらす造り手ながらも、こんなヴィンテージにフィットしてくれる穏やかな味わいで。
深夜からこんなに食べて大丈夫?と心配しながらもメルシャンさんの上質な北信を。トロピカル・フルーツのアロマが出来すぎながらも十分な満足感を。熟成させてみたいワインのひとつでは有りますが残念ながらストックしきれづ。価格も妥当なのに・・・・。
最終はシャンパーニュにされる辺りは気を使っていただけたのでしょうか?ランソンの特別なノーブル・キュヴェ、’88で幾らか熟成も促されており元気な泡と少しひねだした香りにエキゾチックな印象を。今はまだリストに面白みの有るシャンパーニュが収められているかと。ただ、このような顧客に支えていただけるとあっと言う間に極上は消えて行き・・・・・・。
素晴らしいことで。

              Sommelier R.Imamura