Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

甘美な

中盤からの流れが結果として最終まで。素晴らしいワインを今宵もシガーとともに。
・Chablis Sechet’98 Rene et Vincent Dauvissat
・Griotte chambertin’98 Ponsot
・Chateau d’Yquem’91 Lur Saluces
前半のご利用は久しぶりのムッシュでしたが、今宵はシャブリを。伝統的な造り手のドーヴィサのプルミエは程よい酸と滑らかな甘みを綺麗に。このくらいになれば一言にシャブリとは一線を画すもので。フォワグラには少し足りない感はございますが、鶉のソテーには絶妙なバランスを見せ付けてくれたのでは?ただ、お時間が後半急くような感じになってしまい申し訳ございませんでした。
後半のゲストはご常連さんながらも表現のされかたで如何なものかな?とゲスト共々考えさせられるところが。ただ、より粋にお飲みに為られる方は最終にはややお疲れがでられたでしょうが甘美なネクターまでご馳走いただけ。
連日のポンソはいや?との問いは愚問かと、一昨日のクロ・ド・ラ・ロシュの柔らかさが離れていなかった為何度でもとは本音でした。ただ、その辺りを上手に汲まれる方でフラッグ・シップのグリオットを。シャンンベルタンの肉付きの中に骨太のタンニンが、そして特有のグリオット・チェリーの甘酸っぱいアロマがモレ・サン・ドニの特級とはまた異なる個性かと。そうだな、よりしなやかさをお求めなら南に。
選択権をお持ちのマダムには感謝をしなければ、久々の貴腐の最高峰はやはりいつも通りの複雑さを。もう既にシガーへと手は伸びていた私共にはこれ以上無い優雅な時間が。欲を言えば熟成感の問題ですが、個人的にはシガーがもう短くなりつつありましたので求める甘美な味わいに今宵最終の贅沢を・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura