Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

連日の深夜

先週末を思い出しながら。土曜日は中盤くらいから動き出し、東のエリアから転勤やビジネスを兼ねてお越しのゲストは情報を少なからず得られてからのご来店が多いようですが。良く言われるのが”京都にはワイン・バーは少ない”と言う台詞です。確かに色々な意味で課題があるとしたら少ないような。
・Chateau La Tour Carnet’98 Haut Medoc
・Chateau Saint Estephe’85 St Estephe
・Bourgogne Pinot Noir’85 Nicolas Potel
初めてのご利用でお一人でもボトルを開けていただけるのは、何かお近づきの印象を。ただ、お好みの味わいは中々最初からは見極めは難しいもので。しっかりしたワインの”しっかり”の度合いはお人それぞれで、やはり選択肢を幾つか。大体このような傾向にはカリフォルニアなどのニュー・ワールドが好まれますが今宵は飲み頃に為りつつのボルドー・グラン・ヴァンを。オー・メドックは比較的早い段階から楽しめるアペラシオンとは思われますが、強さを求めるとお好みはまた・・・・。個人的にはしなやかに熟れた果実味が何とも好印象で。ただ、例えばこの’98はグラスでは足が非常に気掛かりな1本でしょう。ただ、今回のようにお一人でコースのお料理と共に楽しむならば変化もそして心と体にも優しいものでは。
連日お相手を変えられながらもご子息まで伴われ。微妙に危険なお話が出てくるとその場を逃れたくなるのですが、ご子息の立ち振る舞いの素晴らしさはその世界でのサラブレッドの如く。ワインの危険な楽しみを進んでいかれておられるムッシュ、今宵は現実的なヴィンテージ・ワインを揃えて。どちらも素性がはっきりと感じられる出来の熟成感で、以前好まれていたスタイルのカリフォルニアのカベルネを比較にお出しするともう戻ることの出来ない泥沼へと一歩踏み入れておられました。
うーん、まあ土曜日ですから構わないのですがこちらのムッシュは節分の行事で日曜日は些かお忙しいのではなかろうか・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura