Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お人数について

昨夜も穏やかな前半を過ごしながら後半にがんばるつもりでしたが、思いとは反する結果に。
やはりこの時期のお人の動きは大人数の方が多く。10名様の終わりがけのご来店にはお断りを。分かれていただけば確かにお座りいただけるのですが貸し切りでしたらまだしも他にゲストがおられる状態ですし、残念ながらお客様の側のスタンスにも疑問がございましたので。
やはり初めてのご利用やボトル1本でお席と時間を占領されては私としても。ロマネ・コンティをお飲みいただけるのでしたらお話は少し変わってきますが。出来れば事前の確認はマナーかと。
さて、そんな晩のワインは
・Lancaster Reserve Cabernet Sauvignon’97 Alexander Valley
・Wehlener Sonnenuhr Riesling Auslese’88 Dr.Loosen
今回のケース買いのカリフォルニアは、ランカスター・リザーブ’97。今年のワイン・エンスージスト誌のベスト2にこちらの’04が選ばれていたのは偶然ですが、以前3年前かな?扱わせていただいた際にもこの’97はカリフォルニアらしからぬしなやかな柔らかさを持ち備えたカベルネ・ソーヴィニヨンで。その上私のリストのカリフォルニアの中でも最もお手ごろな価格に。杉の香りを感じさせながらも上質なザクロのニュアンスが浮かび上がりふんわりと口中に溶け込む10年の時を刻む1本。
ややこしいな。このご常連さんがおられて、しかもお姉さんが大切なお話をされていただけにあまりにもお話し辛い状況はお造りしたくなかったのも本音で。評価すべき造り手のドクター・ローゼン、ましてやアウスレーゼ’88でしたら甘く切ないくらいの酸味が美しく。確かに恋を語る状況には、素敵な印象がございますが実際はどろどろとした段階めで突入されており聞かないように務めながらも耳だけは良く聞こえるもので・・・・・・。
いつまでも恋に生きられるムッシュは、すごいなと思いながらも本当の甘さは実際に有ったのだろうか・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura