世間の喧騒を他所に、どうも勢いの無い私でした。皆さんどちらもお忙しくされていたでしょうに・・・・。まあ、どこから動くか解からないスタイルと言い聞かせてはおりますが。
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｋｉｒｗａｎ’７５ Ｍａｒｇａｕｘ
東京からのゲストは、深夜０：００からのしっかりとしたお食事に。リストからの選ぶ楽しみと、この季節のジビエの中々の美味に終始楽しまれていたような気はいたしますが。確かにおっしゃられていましたが、もちろんフランス中心ですがワインの在庫は世界中を視野にいれたバランスは考えて作成されております。東京でも沢山のワイン･バーはあられるでしょうがどうやらより専門的な店舗が中心のようなことも・・・・。
さて、マルゴー村の３級ですね。何処かしら地味な存在と言うか、このクラスではおそらくパルメに一人勝ちを与えている感は否めません。ですが、値ごろ感とヴィンテージの面白みも合わさり予想以上に。
７０年代のコルクもボトルによってはストレスを感じ始めましたが、このキルワンはぎりぎりのところで熟成した姿をコルクにも刻み込み。もう弾力性などはあまり感じられず、トップのカビも中々の按配に。開けたては当然のように酸がやや厳しいものの、徐所に開き始める様は正しくマルゴーのフィネスを。甘みの中に萎れたバラのブーケを讃えながらノスタルジーを思わず浸らせられ。あまり長時間の体力はこのワインには無いような気がしましたが二時間ほどのお食事には、マダムのヴァースデイ･ヴィンテージのこの１本も意味が有られたようで・・・・・・。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
