Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

世界の極上ワイン

土曜日らしく前半からの忙しさに安堵いたしましたが、やはり後半の引きは早く貯金を増やすには至らず・・・・・。
今宵は素晴らしい世界の極上ワインと言った感じで。
・Harlan Estate Cabernet Sauvignon’03
・Chateau Mouton Rothschild’00 Pauillac
・Chateau de Sales’78 Pomerol
お誕生日を祝う今宵のワインは、以前好評を得ることが出来なかった熟成したものは選択外で。やはりマダムはアングロ・サクソン系を愛でられました。ハーラン・エステイト、個人的にも思い入れがございました。自宅セラーにも以前妻にお金を駆りながらも購入した’95が。
今回の’03は若すぎるものの、マダムにはより良い結果を。流石にこの段階でも、中々上手に仕上げているな!と、そのクオリティを認めうる存在で。パワフルでスパイシーで有りながらも、果実の味わいは豪華でたっぷりとしたタンニンが歯茎に纏わりつきながらも熟れた味わいに完成形を。
その中身のワイン異常にエッチングが大きく彫られた、ムートンの’00は珍しくムッシュが空き瓶をお持ちになられ。マダムはハーランを持たれ、これが本来の姿ではないでしょうか?
やはり偉大な’00のムートンは、開けるには早すぎる段階であったのは事実ですがマッチョでパワフルなワインを心から愛されるマダムに受け入れられたこの2本は意味がありました。これまた教科書の中で表現されるカベルネ・ソーヴィニヨンの姿が如実に表現される30年後にまた出会いたい・・・・・・。
昨夜で欠品になってしまった、ラランド’92を狙い済まされたご夫婦でしたが申し訳無い。結局熟成のピークを迎えたド・サルを。この名の為か幾分セールスし難いシャトーではございます、ちなみにブスコーと言うシャトーも存在を共にする気が。個人的には先の2本の足元にも及ばない数字ではありますが、正しく今現時点で開けてあげるワインだったのでは。複雑に織り成すアロマの多彩さにメルローの甘さがストレートに拡がるこれもまた偉大なクラレット。
それにしても”ハーラン”と”ムートン’00”とは正しくお祝いには相応しい思い出の1本になられれば幸いです。

            Sommelier R.Imamura